徳島県南部の美波町(旧日和佐)は、ウミガメが産卵する町として有名です。
今日は、少し時間が出来たのと所用のため、久しぶりに訪れました。
実は私の生まれ故郷でもあります。
徳島県でも吉野川流域の北部と蒲生田岬を境にした南部とでは、気候が全く違います。
全く風もなく、温かな春の陽気に包まれて、とても気持ちのいいドライブでした。
さて、スーパーで弁当を買って、南阿波サンラインの第一展望台で太平洋の大海原を眺めながら絶景の昼食。
大して豪華でもない格安弁当でしたが、それが豪華幕の内のように美味しく食べられるのは、絶景のおかげでした。
さて、その後は四国霊場23番の薬王寺へ。
子供の頃は境内を走り回って、遊んだものでした。
例年なら桜が満開の頃なのですが、まだつぼみは堅く閉じたままで、しばらく時間がかかりそうです。
薬王寺のシンボルでもある「ゆき塔」からは、日和佐の町並みが綺麗に見渡せます。
祖母が日和佐に住んでいたので、学生時代には何度も訪れて河川敷を散歩したり、大浜海岸でのんびりと本を読んだり、まるで昨日のことのように思い出されます。
ここから見る日和佐の町並みは、私が一番好きな景色の一つです。
その後は、大浜海岸にある「ウミガメ博物館カレッタ」に立ち寄り、カメと戯れてきました。
カメは元々陸上動物で、砂浜で産卵するのはその名残なのだそうです。
肺呼吸なのに長時間潜ったままで平気なのにも驚きです。
長時間カメを見ていると、私はもしかしたら、前世はカメだったのではないかと思うようになりました。
5000匹の子ガメが孵化して、成長した牝がこの海岸に戻ってくるのは、わずか1匹だそうです。
孵化したばかりの子ガメが何故海の方向へ進むのか、また太平洋をどのように回遊して成長するのか、そして生まれた海岸をどうやって探し出して戻ってくるのか、カメの生態はすべてが謎に包まれています。
私も将来は、日和佐に戻りたいと思っています。
のんびりと本を読んで暮らし、小さな旅人宿が出来れば最高です。