16もの政党が乱立する来月の衆議院選挙は、まさに群雄割拠なのか治乱興亡か、はたまた魑魅魍魎か、訳が分からなくなってきました。
このような状態で、支持する政党を決めて「清き1票を」と言われても、興味のない若い人たちやお年寄りなどは、各党の政策が理解できるのかどうかが心配です。
各党の政策やマニフェストは大切なことですが、時代は刻一刻と変わっています。
時代の流れに沿って臨機応変に対応できる国民のリーダーシップを発揮できる人の登場を国民は待ち望んでいるのではないでしょうか。
たとえ政策が失敗に終わったとしても、ベストを尽くすことの出来る人、この人なら「日本という国を任せても大丈夫」と思える人が首相になれば、国民は安心です。
一発逆転の大チャンスに金本が力強い空振りの三振をしても、阪神ファンが納得するように。
私が子供の時はノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作首相の長期政権時代だったので、小学校の時に「首相が長期だから良い政治が出来る」という内容で作文を書いた記憶があります。
その途端にインフレなどを理由に田中角栄首相に変わりましたが。
ほぼ毎年、掃除当番のように交代でみんなが首相を務める時代では、国民の政治に対する不信感は募るばかりです。
さて政党乱立の時代に関しては、もっと分かりやすくするために「保守」と「革新」の二つにグループを分けて、各政党はどちらかに属するようにすればどうでしょう。
そうすれば、政治に関心がない人でももっとわかりやすくなりますし、選挙後に連立が発生してもグループ内なら政策の変更は少ないと思われます。
今回の選挙では脱原発やTPP、年金問題、外交問題、脱デフレ、震災復興などあまりにも政策項目が多いために、各党の内部でも意見を集約することは至難の業です。
すべての項目が「○か×か」を決める必要はないのですから。
また今回は選挙後の大連立もあり得ると考えています。
民主党の岡田氏、前原氏あたりが不気味な存在ですが、良い意味での呉越同舟を期待したいと思います。
私個人の考えとしては、まず「脱デフレ」が最優先で、そのためには何をどうすれば良いのかを考えていくと、自ずとすべての答えが見えてきます。
個人消費を増やすためには、売る方も買う方も個人の活性化が重要であって、個人経営者など自営業の保護と優遇が必要だと思っています。
車で遠くのショッピングモールに出掛けるのではなく、全国の駅前シャッター通りをまず開店させて元気にさせることが重要です。
考えてみれば、道しるべも税金を支払うために営業しているようなものですから、納税時期が来るたびに元気がなくなってしまいます。