以前東京で勤務していた時の事。
当時の事務局長が金沢のご出身で、しばしは帰省されるのですが、どのルートが良いかを尋ねられたことがありました。
国鉄が分割民営化されて、JR東日本とJR東海による「金沢戦争」が勃発しました。
東京から金沢までの旅客争奪合戦です。
旅客にすれば、東日本の方が少し安いのですが、所要時間は双方ともにほぼ同じ。
東日本は、北越急行の開業で一気に優勢に立ちます。
そして、2年後に迫った北陸新幹線の開業で、金沢戦争は終わりを告げようとしています。
東京から金沢まで新幹線で移動出来るとは、何と便利になったことでしょうか。
学生時代には、金沢10:11発の特急「白山2号」で6時間42分の旅を楽しんだものです。
今は、信越線の軽井沢-横川も廃止になり、旅の楽しみがなくなりました。
私が4才の時に東海道新幹線が開業し、夢の超特急に乗るのが本当に夢でした。
移動手段としての新幹線は最高ですが、旅のツールとしては寂しい限りです。
私も8年前に八戸から盛岡まで乗ったのが最後で、今後も新幹線には乗るつもりはありません。
将来、札幌から鹿児島まで通しで乗っても良いかな、とは思っていますが。
時代がどんどん便利になっているのに、流れに乗れないのは年のせいでしょうか。
新幹線の開業は、嬉しいような、寂しいような。