鳴門市は、7億円の累積赤字を抱える市営バス事業を廃止する方針を明らかにしました。
平成13年度末の予定です。
既存の路線は、民間と競合する路線は撤退し、その他の路線については民間委託を進めるそうです。
道しるべから公共交通機関を利用して鳴門のうずしお観光に行くには、JRと鳴門市営バス大麻線があります。
お客さんをバス停まで送っていっても、バスには他にお客さんが乗っていることはほとんど見たことがありません。
税金を使って空気を運んでいるだけならば仕方ないのかな、と思います。
鳴門市営バスは1949年に運行を開始して、71年の乗客は300万人もいたそうです。
約6万人強の鳴門市の人口を考えれば、驚異的な数字です。
その後マイカーの普及により、最近の数字は45万人まで減少してしまいました。
先日駅の移転をした東急渋谷駅の1日の乗降客数とほぼ同じです。
田舎にとっては、過疎化が進めば路線バスなどが廃止され、より人口の流出が進むことになります。
いくらマイカー社会だと言っても、車の運転が出来ない高齢者も沢山いるわけですから、近い将来には何らかの解決方法を見いだす必要があります。
徳島の過疎が進む田舎で、小さなスーパーマーケットが配達事業を始めたら、売り上げが倍になったと先日テレビで報道されていました。
野菜や肉を配達するだけでなく、郵便を投函したり雑用を引き受けることで、絶大な信用を得たそうです。
また一人暮らしの高齢者が元気で生活しているかをチェックすることも出来るわけで、自治体も奨励するべきだと思います。
先月岡山県で一度バスに乗りましたが、私はバスにもほとんど乗ったことがありません。
その前はと言うと、数年前に徳島駅からオーシャンフェリーの乗り場まで乗ったことくらいでしょうか。
これでもか、と言うくらい乗車できる大和八木駅から和歌山県の新宮を6時間30分で結ぶ奈良交通のバスにも一度乗ってみたいものです。
そう言えば昔、門司港から福知山まで山陰線経由で一日かけて走る824列車がありました。
あの頃は、東北や九州にも面白い列車が沢山あって、旅人には良い時代でした。
話が違う方向へ行きましたが、一度鳴門市営バスにも乗車してみたいと思います。
ヴォルティスの試合でも観戦しに行くかな。