JALが以前運航していた徳島-札幌線を今年の8月から再開する、と発表しました。
また、東京線も3月30日から1往復増便して、1便を除いて261席のボーイング767を使用するそうです。
767は胴体が長いのでスリムであり、C62のような「貴婦人」と言ったところでしょうか。
ツバメではなく鶴ですが、その話をすると一晩中かかりそうなので、割愛します。
さて、増便の理由は、徳島ヴォルティスのJ1昇格により東京からの旅客が見込まれることと、今年は四国遍路開創1200年でお遍路さんの利用が増加する、と判断したそうです。
実際、お遍路さんの各県別調査では、1位が千葉県、2位が埼玉県、3位が神奈川県、4位東京都となっており、関東からのお遍路さんが道しるべでも半数を超えています。
飛行機で徳島入りするお遍路さんも多く、全日空と併せて1時間に1本の運航になれば、とても便利になります。
また、徳島から北海道へ行く個人客やツアーも多く、8月には火、木、土の週に3日の直行便が運航されます。
個人的には、私のために通年で週1便でもいいから運航して欲しいのですが、フラフラと思いつきで北海道へ行く人がいるので、JALも困ったものです。
でも、8月限定でも徳島からの直行便が就航するかと思えば、何だかワクワクします。
新千歳空港の徳島行き搭乗ゲート前では、阿波弁が飛び交うことでしょう。
余談ですが、東京線の1往復に「YS-11」を復活運航させれば、これは大変な人気が出ると思います。
翼がツギハギだらけで、機体がミシミシうなり、プロペラのエンジン音が大きな、グライダーのYS-11が復活すれば、私も乗りたいです。
ちなみに私の記憶が正しければ、日本で最後にYS-11が姿を消したサヨナラ運転は、徳島発福岡行きでした。
東京から来たYSファンのお客さんに道しるべをご利用いただいて、翌日にYSで福岡へ行き、そのまま東京へ帰る、と話していました。
当日は私も空を見ていましたが、プロペラ音を誇らしげにして徳島上空で一周し、福岡へ向かいました。
さて、LCCの充実で全国の主要都市を結び始めたため、JALは採算が取れる地方都市を結ぶ便の就航が増えると今後予想されます。
また、機材の無駄のない活用のために、日本でもトランジット運航が出来るのではないか、と思っています。
たとえば、那覇からやってきた便が機内清掃を省いて、そのまま札幌へ行くとか。
もちろん最低限の燃料補給などは必要ですが、その分値段を安く設定してくれた方が利用者にとっても嬉しいと思います。
新幹線や特急列車なども駅に着くたびに清掃することなく、使い回しですから。
それと、お遍路さんからよく聞くのは、徳島空港からのアクセスが悪すぎる、ということです。
徳島駅行きのリムジンバスが渋滞に巻き込まれたり、JR高徳線の昼間の本数が少ないために、空港から1番の霊山寺までとんでもない時間がかかった、という方も沢山います。
「次回からは新幹線で新神戸からかな」と言う方もいるので、空港からのリムジンバスの充実や路線拡大も必要だと思っています。
たとえば、徳島空港から高徳線の勝瑞駅までは約10キロほどですが、勝瑞駅前を整備してリムジンバスの路線を新設すれば、お遍路さんにとってはたいへん便利になります。
しかも大型バスは必要ないので、20名乗りのマイクロバスくらいで充分なのですが。
徳島空港へ行く時は、用もないのに徳島駅まで出る必要があるので、それが実現すると、私も随分助かります。
ニーズのあるところにバスを走らせずに、田舎の田圃道を無人のバスが走っているのを見ると、いつも空しくなります。
今年はオリンピックでお遍路さんの出足が悪そうですが、3月上旬に集中して、納経所は1時間待ちくらいになる、と予想しています。
お遍路さんが安心して来られるように、各交通機関や旅館などでは受け入れ態勢を万全にすることが大切です。
道しるべもお遍路さん用のパンフレットの作製を予定しており、ホームページの改訂など、なんせ1200年ぶりのことなので、頑張らなくてはなりません。
新千歳空港。
