3月15日にJRグループがダイヤ改正を行います。
「JR四国の新型車両に連結器が取り付けられました」
と、先日テレビのニュースで流れていたので、変な話だなと思って見てみると、予土線を走るホビートレインの気動車の頭に0系新幹線のような顔を取り付けていました。
製作費は30万円だそうです。
また6月には、高松から松山を結ぶ予讃線にデビューする正面が円形の特急列車を作ってしまいました。
いっそのことなら車体全部を円柱にして、黄色で塗りつぶせば良かったかも。
沿線に棲むカラスは、いったい何が走ってきたのか、驚くことでしょう。
JR四国は、何だかよくわからない方向に進んでいるような気もします。
しかしダイヤ改正では、乗客の利便性を高めるために特急列車の停車駅を増やしたり、深夜便を増発したりと、なかなか頑張っています。
道しるべでも、高松23:29発の「特急うずしお33号」が深夜0時20分頃に近くの線路を通過します。
いつも「夜遅くまで大変だなあ」とカーテンを開けて眺めては、ほのぼのとしています。
その列車の徳島着は0:38なので、家に帰るにはタクシーしかありません。
ちなみに逆算すると、東京18:30発の「のぞみ123号」に乗れば、帰って来られるのです。
すご〜い。
しかも、横浜の「シューマイ弁当」も岡山の「祭りずし」も、私のお勧め高松の「あなご飯」も食べられるし。
ところで、JR四国の今回のダイヤ改正で残念なことがあります。
岡山発の土讃線経由中村行きの特急「南風」がすべて高知止まりになり、その先は乗り換えて「あしずり」になること。
四万十市民にとっては、岡山直通特急があることが、岡山駅での一度の乗り換えで東京へ行けるという、少なくとも安心感があり、自慢だったと思うのですが。
JRの特急列車の愛称で、この「南風」は「つばめ」や「白鳥」と並んで最高だと私は思っています。
幕末の志士を生んだ土佐にふさわしい名称です。
ただイメージが変わってしまうので、間違っても「はえ」と呼んではいけません。
「南風」には、一昨年の「バースディきっぷ」で宇多津から中村まで通してグリーン車に乗りましたが、グリーン車両は4時間もの間私の貸し切りでした。
私のためにわざわざグリーン車両を連結していただき、感激しました。
特に大歩危・小歩危を高速で通過する時は、鉄橋を渡り、トンネルを抜け、進行方向後ろ向きに外を見ると、まるでUSJの「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド バックドロップ」に匹敵するくらい最高でした。
と言っても心臓に悪いので乗ったことはないのですが、あちらは3分、こちらは4時間。
まあ、価値観の問題だと思います。
話が脱線しましたが、ダイヤ改正で初めて四国にJR西日本の「IKOKA」が導入されます。
「SHIKOKU IKOKA」と言うそうで、何と高松から多度津の間だけで実施されます。
そんな短い区間で「行こか」と言われても、どこに行けば良いのやら。
東京や大阪のような大都市とは違って、どれほど普及するのか分かりませんが、まず導入することが大事ですから。
と言うか、自動改札機がないJR四国なのに、お年寄りはいきなり大丈夫なのか心配です。
お金を自動改札機に入れて、下車駅でお釣りが出る、と思っているかも。
徳島線や牟岐線に「SHIKOKU IKOKA」が普及するのと、リニアモーターカーが完成するのとどちらが早いか、しかし、私がそれまで生きているかどうかが問題です。
さて、昨年は何故か忙しくて乗れなかった「バースディきっぷ」ですが、今年は無理やりに休みを取って乗りまくろうと、計画は万全です。
用事もないのに各線の上りと下りに乗り、阿佐海岸鉄道と土佐くろしお鉄道に完乗します。
JR四国もこんな暇な奴のためにグリーン車を連結して、列車を走らせているのではないことは承知していますが、全国から乗りに来る人もいるので、グリーン車など乗ったことのない庶民には、なかなか遊び心のある良い切符だと思っています。
JR四国も新型0系新幹線を作ったり「IKOKA」を導入したりと、いろいろと知恵を絞って頑張っていることだし、私も頑張ろうと元気をいっぱい貰いました。
夜も更けて、そろそろ「うずしお33号」が通過する時間になりました。
