やまびこ打線が甲子園に戻ってきました。
いや今年は「プチやまびこ打線」だそうです。
私は「スーパーやまびこ」がいいと思います。
さて選抜高校野球昨日の第二試合、池田高校は和歌山県の海南高校と対戦しました。
7回までわずか1安打に抑えられ、スコアは0-3。
その「やまびこ打線」は、海南の神崎投手のスローカーブとストレートに全くタイミングが合わず、完全に沈黙で完封負けを覚悟していました。
しかし、8回に2点を返し2-3で迎えた9回の攻撃。
1アウト1塁で打者は強烈なショートゴロ。
ダブルプレーで2アウトかと思われたその瞬間、ショートがボールをはじいて池田にチャンスが転がり込んできました。
有利に試合を運んでいながら、わずか1つのエラーが勝敗に左右してしまう甲子園の怖さ。
蔦監督の亡霊がそこにいたのかもしれません。
その後、無死満塁となり、ラッキーボーイの林選手のセンター前タイムリーで見事な逆転サヨナラ勝ちをおさめました。
久々に聞く甲子園での池田高校の校歌に、数多くの先輩たちが築いてきた栄光の数々を思い出してしまいました。
しかし私が思うに、この試合は完全に海南高校の勝利が相応しかったと思います。
池田打線を完全に手玉に取った神崎投手の見事なピッチング。
そして、数少ないチャンスを得点に結びつけた粘りのある打撃。
最後の最後、ショートのエラーを誰も責めることはできません。
そこからまた立ちあがり、もう一つ上のステージを目指すのが海南イレブンの使命だと思います。
夏には、ぜひ県大会を勝ち抜いて、再び池田高校とより素晴らしい試合を見せて欲しいと心から願っています。
また、池田高校は最後まで諦めることなく、打線をつないで逆転勝ちを収めたその執念は「旧やまびこ打線」にはないものがありました。
昔は、先制されればそのままずるずると敗れる試合が結構ありましたから。
次の試合では海南高校の悔しさの分まで頑張り、あと数回校歌が聞けるまで、勝ち続けて欲しいと思っています。