先日韓国で起きた旅客船沈没事故で、亡くなった方の合同慰霊祭が行われた、とテレビのニュースで報じられていました。
そこでは、新井満氏作曲の「千の風になって」が流れ、悲壮な雰囲気の中、遺族からはすすり泣く声が聞こえていました。
「私はお墓にはいませんよ、広い大空を飛び交ったり、星になって貴方を守ったりしています」
私も母親が亡くなった時に、この歌にどれほど勇気づけられたことでしょう。
朝、ウグイスの声で目を覚ましたり、星がきれいな冬にはキラキラ輝く星たちをじっと眺めることもしばしば。
また、福知山線の脱線事故からもう9年も経ちましたが、遺族の皆さんは1日たりとも亡くなった方のことを忘れたことはない、と思います。
東日本大震災でも悲しい思いをした多くの方がいて、まだ避難生活を強いられています。
本来、的確な判断があれば助かったはずの命が、人災とも言える悲しい事故や間違った判断で、多くの人々の命を亡くしてしまったことは、本当に残念です。
韓国の事故では、将来有望な高校生が修学旅行の途中で沢山なくなりました。
お土産をいっぱい抱えて、楽しそうな笑顔で我が家に帰ってくるはずの子供たちが、まさか遺体になって帰宅することに親は耐えられるでしょうか。
私なら、気が狂ってしまうかもしれません。
先日、本を読んでいたら「人間は人生で3つの大きな決断に迫られる」そうです。
その決断が、目の前のケーキを食べるかどうか、あるいは彼女と結婚するかどうか、またまたそれ以外に大きな事件に遭遇するのか、それは人それぞれ。
ただ、その決断次第では、その後の自分の人生が大きく変わることが多いそうです。
今回決断を誤ったのは、韓国の朴大統領です。
事故が起きてすぐに、周辺各国の援助を要請し、人命救助を最優先するべきでした。
人の命には国境など無いのですから。
武田鉄矢氏の著書を読んでいると、貧しい子どもの頃、母親と一緒に笑って食事をしたそうです。
笑うと、貧乏神が「この家はつまらん」と寄りつかないそうです。
今の日本は、本当に心の底から笑うことが少なくなってしまいました。
せめて、「鉄矢」のように貧乏神や死神が逃げていくくらいの元気さと笑顔で、一生懸命頑張って生きていきたいと思っています。
そして、世界中の人々が平和で安心して暮らせる日が来ますように。