民主党政権時代に、私はただ一つだけ政策を評価していることがあります。
それは、国家戦略担当大臣を置いたこと。
結局、機能しなかったのは残念ですが。
さて、今の日本は、責任を持たない政治家と金利感覚のない官僚と、何でも賛成と反対に別れてしまう国民から出来ています。
誰が何をどう変えるのか、明日の日本さえどうなるのか、誰にも分かりません。
「誰かの誰かによる誰かのための政治」が続いているわけですから。
黒田官兵衛や山本勘助のように、戦略を練ることは、より小さな労力で大きな仕事ができることに繋がるのです。
戦力で劣るタイガースが無策でホークスに向かって行っても、バントを多用する戦略的な作戦のホークスに勝つことはなかったのです。
日本は現在、1000兆円という泣く子も黙るような借金を抱えています。
それは、私たちの子供や孫、そして100年後、200年後と続く子孫にまで借金返済の義務を押し付けること。
将来ドラえもんの時代になると、21世紀初頭の人たちは、四国に3本も橋をかけたり、莫大な予算でオリンピックを開いたり、新幹線があるのにリニアを作ったりと、国民の税金を湯水のように使った「大バカ者」と言われるかもしれません。
また、国内の原発がすべて停止しているために天然ガスの輸入で貿易赤字が続き、国益をどんどん失っている状況です。
消費税を増税しても消費が冷え込んでしまい、減収になる始末。
私たちが適当に選挙で選んだ政治家は、東大卒で頭は良いかもしれませんが、経済や社会のすべてのことに素人です。
その素人が大事な国の政治を司ることには、私は大きな疑問を抱いています。
特にアメリカ大統領のことを「オバマ」と呼び捨てにするような、タメ口で丁寧語が話せない麻生財務大臣は、政治家である以前に人間として失格です。
消費税増税にしても、景気がもう少し回復した後の2年後に実施すべきでした。
さて、とても難しい話だとは思いますが、将来の日本をどのような姿にするのか、本音で話し合える専門家による検討委員会や戦略担当部門が、日本の政治には必要だと強く感じます。
国の借金がまだまだ大きく膨らんでも、今の生活がよければそれで良いのか。
それとも国益を回復して借金を減らし、子孫には迷惑をかけないような国にするのか。
私は考えることもないくらいその答えは簡単だと思っています。
現在の制度で国民が選んだ自民党の総裁が、少なくともこの国の決定権を持っている訳ですから、いちいち国民の真意を問うとかで選挙をする必要はないのです。
安倍総理の「美しい国へ」を読んで、この国の将来を任せられる、今の日本にとって貴重な人材の総理であると感じています。
あと重要なことは、「決断力」です。
コンビニで480円の幕の内弁当にするか、280円の海苔弁にするか、決断する時は迷うものですが、時には幕の内弁当を買うだけの決断力は必要です。
今回の選挙の結果がどうなるか分かりませんが、総理続投なら自信を持って諸問題を解決するために決断して欲しいと願っています。
ここでもし降板したら、中継ぎも抑えの切り札もいないので、試合は負けてしまうのですから。