サッポロビールの創始者は実は新潟出身だそうで、昨夜は新潟限定発売の缶ビール「風味爽快ニシテ」をスーパーで見つけたので、早速飲んでみました。
なかなかサッパリした飲みやすいビールで苦味が少なく、女性にも受けるように思います。
サッポロビールの新商品開発と発売意欲には驚きです。
「風味爽快ニシテ」とは、初めてビールを発売したときのキャッチフレーズなのだそうです。
ぜひとも全国発売して欲しいものです。
さて、昨夜は熟睡して、今朝も7時まで寝坊しました。
旅も結構疲れます。
でも今朝は新幹線があるので大丈夫。
弥彦線の燕三条から東三条で乗り換えて信越線の長岡まで在来線で1時間半かかりますが、上越新幹線だとわずか10分。
嘘のような速さに驚きですが、自由席特急料金も隣駅までなので、860円と格安なのも嬉しい限り。
新潟の祭りはまったく知らない私ですが、10日後の6月第一土日に行われる三条凧合戦の凧が駅の構内に飾られていました。
江戸時代に始まった喧嘩凧なのだそうですが、壁一面の大きな凧が絡み合う様子は迫力満点だと思います。
でも、私にはオール二階建て「Maxとき」も十分迫力がありました。
車両中央部分で連結している姿も「離れたくない」という何だか高校生の初恋みたいで、可愛いです。
そして、今朝は昨日通過した六日町まで戻り、北越急行に乗車します。
六日町で乗り換え時間があったので駅前に出てみると、内装を木で作られた、あたたかな雰囲気の立派な図書館がありました。
こんな立派できれいな図書館には初めて行きました。
海音寺潮五郎氏の「西郷と大久保」を読んでいたら結局図書館で1時間潰してしまい、朝食は食べ損ねました。
帰ったらこの本を買って、続きを読むのが楽しみです。
さて、北越急行は越後湯沢と直江津を結ぶ路線で、全線のほとんどがトンネルです。
特に、9129メートルの鍋立山トンネルは強固な岩盤に突き当たり、難工事の末に完成しました。
列車で通過するとわずか8分くらいなのですが、とてもそのような難工事のトンネルだったとは思えません。
トンネル内に儀明信号場があったのが分かりました。
新幹線の越後湯沢駅から短絡線を建設し、高速の特急で北陸を結んでいたのに、北陸新幹線の開業で特急の走らない地方ローカル線になってしまったことが残念です。
ただ、会社の社内留保金が100億円を超えており、上越新幹線から直江津方面への旅客のために、快速列車の「スノーラビット」の増発が期待されます。
昭和の時代から北海道など全国にせっせと鉄道を敷設して、赤字だからと簡単に切り捨てるその政治姿勢は、あまりにも勿体無い。
そして国鉄の分割民営化によって、日本の鉄道は収益重視の悲しい会社になってしまいました。
さてその昔、虫川大杉駅と、うらがわら駅の間で山に登り、「はくたか」の撮影をしたことがあります。
トンネルの真上から縦に望むアングルでしたが、「はくたか」は在来線国内最速の160キロでトンネルから出て、あっという間に過ぎ去ってしまいました。
その間、わずか5秒。
特急の通過時間が正確に分からなかったので、油断してました。
「せっかくここまで来たのに」
と後悔した時の絶望感。
好きな女性に告白して、「ごめんなさい」と断られた時の悲壮感に似ています。
私の鉄道写真は、3回に1度は失敗に終わるので、それももう慣れてしまいました。
そして直江津で乗り換えて、上越妙高駅へ。
北陸新幹線開業と共に運転が開始された上越妙高行きの「しらゆき」が停車していました。
目と目が離れた出っ歯の顔立ちですが、
「いつか米山駅の撮影ポイントで写真撮るからね」
と約束しました。
信越線のこの区間は「越後ときめき鉄道」になったので、新幹線が私鉄と連絡する珍しい駅になりました。

(高崎駅にて)
北陸新幹線「はくたか」は、東京を出発して長野以遠全ての駅に停車します。
上越妙高駅の新幹線ホームには、数人しか乗客がいませんでした。
平日昼の便なので、予想はしていましたが、乗車率20%くらいでした。
平日の「はくたか」と「つるぎ」は、もう少し間引き運転してもいいのではないか、と思います。
鹿児島へ行ったのがちょうど一週間前だったので、その間に山陽新幹線、九州新幹線、上越新幹線、北陸新幹線に乗ったことになります。
この10年間で1度しか乗ったことがないのに、今週は新幹線のはしごをした感じ。
乗ってみると、上越妙高から金沢までちょうど1時間は、やはり早すぎます。
昔は親不知の海岸線を歩いて渡ってたというのに。(誰がじゃ)
富山平野からは、日本アルプスが綺麗に見えて、こんな素晴らしい景色のところに住めたらいいなぁ、と思いました。
どこでも住みたくなるのです。
金沢駅では、乗り換えに1時間取ってあります。
駅ビルの金沢カレーの店を18きっぷの旅の時に訪れて美味しかったので、今回も足を運びました。
しかし、この濃厚なカレーは、誰が考えたんだろうねぇ。
最初に作った人が、絶対に水かルーの量を間違えたんだよ、きっと。
さて、いよいよサンダーバードで大阪へ帰ります。
今回は奮発してグリーンを取りましたが、何とほぼ満席でした。
福井市の九頭竜川鉄橋付近、南今庄駅や北陸トンネルを撮影したり、北陸線の旧線をバイクで走ったり、新疋田のループでのトワイライトの撮影をしたことが懐かしく思い出されます。
13870メートルの北陸トンネルは、約7分で通過しました。
1972年11月に急行きたぐにが起こした火災事故では、死者30人を出す大惨事となりました。
今ではそんなことを知って乗車している人も少ないと思いますが、私は鉄道好き人間として、トンネル内ではずっと手を合わせて黙祷していました。
亡くなった方は、煙に巻かれて苦しかっただろうなあ。
グリーン料金の4000円は3時間ゆったりと旅ができるし、値打ちがあると思います。
しかし、貧乏性が抜け切れず、何だか場違いのところにいる感じがして、ずっと足の裏がムズムズしてました。
金沢から大阪へ行くのも、東京へ行くのも同じ2時間半ですが、開業ブームが終わるとやっぱり大阪のニーズが高いように思います。
大阪からは満員電車で三ノ宮へ。
甲子園球場では交流戦の楽天戦が行われています。
今回それも考えたのですが、あまりにも忙しいのでパスして良かったです。
満員電車の中で、赤ちゃんを抱いて乳母車を持ち立っている若いお母さんがいて、赤ちゃんが泣き始めました。
すると、座ってた年輩のおじさんがスッと立ち上がり「お母さんどうぞ」と言うと、満員電車なのに紅海のモーゼの奇跡のように道が開いたのには驚きました。
これが大阪では奇跡じゃないんですね。
なかなか大阪もやるじゃん、と思い、旅の最後にいっぱい元気をもらいました。