度重なる不祥事を受けて、JR北海道は「再建推進会議」を発足させました。
そこで出てきた回答は、「既存の8路線を廃止する」というもの。
自社の不祥事を路線廃止で片付けようなど、決して許されることではありません。
そして廃止対象になった路線、区間は、
名寄-稚内
滝川-新得
釧路-根室
東釧路-網走
深川-増毛
などで、幹線も含まれているのです。
特に稚内駅は新装されて安泰だと思っていた私の考えは甘かった。
確かに特急に乗っていても、名寄から先はお客さんが激減してしまい、1車両ほとんど空だった記憶があります。
また、釧路-根室間も快速列車が1日2往復しかなく、普通列車だと2時間30分もかかってしまうので、少し不便です。
私も列車で根室まで行ったことは、2回しかありません。
北海道の都市間を結ぶ路線は、途中に街がない箇所も多く、経営が苦しいのはわかります。
しかし、100万都市の札幌、そして旭川や釧路などの大都市もあるので、赤字路線を黒字化するのは腕の見せ所。
JR東日本に経営アドバイスをもらうくらいの開き直りも必要でしょう。
JR北海道は、現在の会社の体質が旧態依然であり、列車を安全に運行させられないなど収益以前の問題が山積している状況では、話になりません。
北海道新幹線もJR東日本が管理運営した方が安全なのではないか、と私は思っています。
そして最も残念なのが、私の好きな列車撮影ポイントが沢山無くなってしまうかもしれないこと。
老後は、稚内、釧路などそれぞれの街に1週間くらい滞在して、写真でも撮りながらノンビリ暮らそうと思っていた私の夢は、脆くも崩れ去ってしまうのかも。
そもそも国民の足である鉄道を分割民営化したことは、政治の大きな間違いだったと私は思っています。
便利な列車が次々と廃止され、ついにトワイライトまで。
青函トンネルは新幹線用に建設されたものですが、トワイライトや北斗星は努力次第で残せたはず。
長距離列車は深夜の乗務員交代などに手間がかかるので、廃止したいのは分かりますけど。
そして、トワイライト廃止とともに撮影したい列車が無くなってしまい、私の夢も消えうせてしまいました。
また、民営化後の赤字路線の廃止により、地方の過疎化に拍車をかけてしまいました。
大学の時、古き良き国鉄の時代を経験して全国を旅したことは、今では私の貴重な体験となりました。