「台風10号の影響で上富良野町の空知川が氾濫しました」と今朝のニュースで流れていました。
北海道と東北に河川の氾濫など多大な被害をもたらした台風10号は、今朝低気圧になって涼しい顔をして日本海に抜けました。
特に岩手県岩泉町では、施設に入所していた9人が、川が氾濫した濁流にのまれて亡くなるという惨事が起きました。
そして、上富良野町では町の中心部が空知川の氾濫で水没しており、大変な事態になっています。
そこで、私がピンときたのは、
「幾寅駅は大丈夫か」
ということ。
幾寅駅は高倉健さん主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)のロケの舞台であり、山間の静かな無人駅です。
根室本線の富良野を出た下り列車は、金山駅を過ぎると、かなやま湖を左に見てやがて幾寅駅に停車します。
そして、日本一の車窓狩勝峠を下って新得へ向かう、私が日本で最も好きな路線の一つです。
しかし、JR北海道は滝川から石勝線に合流する根室本線を廃止にしたい意向があり、今回の台風で橋脚が流されたり、土砂が線路を覆ってしまうと、復旧工事を諦める事態が予想されるのです。
まさに思惑通り。
以前、札幌まで飛行機で行って、滝川駅始発の最長距離を走破する鈍行2429Dに乗ったことがありました。
滝川駅を9:36に出発して、終着の釧路には18:03に到着するのですが、驚いたことにその後も根室まで乗って、帰りは貸切状態の快速「ノサップ」で釧路まで戻ってホテルに宿泊したことがありました。
根室本線の寂寞感と北海道ならではの雄大な景色は大好きで、近くをバイクで走ったこともあります。
しかし、バイクだと運転に気をとられるため、やはり乗ったら最後、列車の旅が最高なのです。
あまりにも有名な鉄道写真撮影地の落石駅もあります。
そして、機会があれば何度でも行きたいと思える魅力的な旅なのです。
残念ながら今回の台風では大きな被害が出てしまいました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、これ以上被害が拡大しないことと、根室本線の無事を祈るばかりです。
(災害時に鉄道の話で失礼しました)