人生に悲観したからといって自殺するのは自由ですが、他人を巻き添えにするとは何たる馬鹿な行為か。
宇都宮でお祭りの日に、一人の老人が自爆して焼死しました。
また巻き添えに会い、近くにいた2名が負傷しました。
元自衛官だから爆破装置を製造する技術があったのか、それも驚きです。
老人社会に突入した日本で、年金の支給が少ないとか、福祉が十分でないのは国の責任だ、とかの理由で社会に何らかの反感を持っている老人はたくさんいると思います。
先日、年配のお遍路さんも安倍総理のことをひどく非難していました。
人それぞれ考えがあるのは分かりますが、自分が恵まれないことを他人のせいにして批判をするのは、あまりにも安易な方法です。
若い頃は必死で仕事をして、子育てをして、そして熟年離婚と、待っているのは年老いてからの孤独です。
人は一人では生きることはできませんが、元々人は一人なのだから、孤独に耐えることも必要だと思います。
私の母も私が転職をした30歳の時から13年間、一人で生活をしていました。
きっと、寂しかったと思いますが、たまに送ってくる宅配便にその気持ちが滲んでいました。
それが気になっていて、日韓W杯が終わった後に決断し、徳島に戻って宿をすることにしました。
家族と離れて暮らすことや、宿の仕事で食べていけるのか大きな不安がありましたが、母の助言で何とか乗り越えました。
そしてわずか2年で、安心したのか母は亡くなり、大きな心の支えを失ったのでした。
苦労のない順風満帆の人生を過ごす人はいません。
高齢の天皇陛下が多くの行事をこなされるご苦労や、安倍総理の様々な問題をクリアしようとする努力は、まさに国民の鏡だと思います。
中国や韓国、ロシア、そして沖縄相手の仕事は、私の悩みなんかとはスケールが違います。
高齢でも一生懸命に仕事をする人は輝いて見えるのに、退職して自分の人生を後悔している人は、社会に対して文句を言う資格などありません。
近くのスーパーへ夜遅く買い物に行っても、終了間際に出勤してフロアを掃除しているご年配の方がいます。
いくらでも手を抜くこともできるのに、必死で頑張って店を綺麗にしようとする姿に感心します。
文句を言いたいこともあるでしょう。
社会に対する不満もあるでしょう。
恵まれない自分の人生を後悔することもあるでしょう。
でも、どんな仕事でも必死で頑張る姿こそが輝いているのです。
安易に自分の考えだけで、他人を巻き添えにしてでも自殺しようとするのは、社会のクズ人間です。
死ぬのなら誰にも迷惑をかけず、一人で死になさい。
このような老人は、絶対に許すことは出来ません。