今日からいよいよプロ野球のオープン戦が始まります。
そして、ギャンブルスタートは、確か名監督野村克也氏の戦法だったと記憶しています。
野球で無死か一死でランナー三塁の時、打者が打った打球がゴロだと、ランナーは打球の行方を確認することなく本塁へ突っ込む、という作戦です。
打球が野手の正面をついた場合には本塁でアウトになることもありますが、多くの打球は野手の正面には飛ばず、一歩か二歩前後左右に動くので、捕球から送球まで時間がかかってしまい、セーフになる確率が高いのです。
そのため、相手チームはランナー三塁の時、前進守備をする必要に迫られます。
そうするとヒットが出る確率が上がるし、特に1点を争う試合の時は守っている野手の緊張感が高まるので、なお得点の可能性が高まります。
せっかくランナーを三塁まで進めておきながら、残塁に終わるケースがあまりにも多いのは、もったいないではないですか。
野球は得点を取るゲームです。
昨年の阪神のようにただポンポンと打つだけでは、打率が.250だと確率的には4人に1人しかヒットは出ません。
そのため、長打が出ないと得点になりませんでした。
いかにしてチャンスのランナーを得点に結びつけるのかが強いチームと弱いチームの違いです。
その紙一重の差が、優勝とBクラスを分けると思っています。
以前、福岡ヤフードームに行き、ソフトバンクの試合を見たことがあります。
四球のランナーが盗塁をして、バントで送り、外野フライで1点を取る手堅い野球に感心しました。
昨年、ぶっちぎりで優勝した広島もそのような野球をしていました。
マエケンが抜けた穴を埋めるために、点を取って接戦に持ち込もうと、チーム全員が頭で考えて工夫した結果だと思います。
それに対して阪神は二塁打が出ても、後続が凡退して無得点に終わるケースの多かったこと。
昨年の金本監督も作戦はほとんどなく、若い選手が打つのをただ待っているだけでした。
これでは勝てるはずがありません。
結局野球は、監督やコーチの頭の違いだと思うのです。
3アウトになる前に1点を取れば良いのですから、いろんな作戦が考えられます。
さて今年の阪神ですが、選球眼が良くてファウルで粘ることのできる、鳥谷が1番を務めるべきです。
そして2番には盗塁ができて器用な高山を。
クリーンアップはキャンベル、糸井、福留で決まりでしょう。
そして鳥谷と高山がギャンブルスタートをすることで、かなり得点率は高まると思います。
また、これはペナントレースが始まってから極秘の作戦として実施した方が良いでしょう。
今年は幸いにもWBCがあるので、藤浪投手以外は十分に調整できるのではないでしょうか。
3月末の開幕が今から楽しみです。