先日、ネットで
「新幹線こだまの特急料金が高すぎる」
と意見がありました。
現在新幹線の自由席料金は、のぞみ、ひかり、こだま共に同一料金です。
次々とやってくる新幹線で改札を出ない限り、料金を気にしないで自由に乗り換えができる利点があります。
検札や切符を売る事務の煩雑さを考えれば仕方ないでしょう。
また、私は新幹線の特急料金は、施設使用料だと考えています。
研究費や開発費、そして保守管理費は結構な金額です。
昔は保守点検のために半日運転を休止する日があり、東海道の大動脈を止めるなど今では信じられません。
また、そもそもこだまは、長距離を乗り通す列車ではありません。
昔、山陰線を門司港から福知山まで18時間をかけて走り通す、普通の824列車がありました。
その列車に乗り通す変わり者は、よほどの鉄しかいません。
私も途中駅から乗ったことがありますが、萩、松江、米子、鳥取、と途中の都市前後では混雑した記憶があります。
それでも国鉄は、824の運転を辞めませんでした。
それは、地元の方に愛される列車だったからです。
また、こだま専用として、JR東海ツアーズが「ぷらっとこだま」を発売しており、東京から名古屋、新大阪行きなどの設定があります。
料金がかなり安い上に、しかも飲み物が1本付いているので、お得です。
先日私も乗りましたが、空席が見つからない程の大変な混雑ぶりでした。
ジャパンレイルパスでは、のぞみに乗れないので外国人が多く、そのほとんどが京都で降りていきました。
昔、静岡の茶畑の中で新幹線の撮影をしたことがありますが、5分ごとに走り来る新幹線の迫力に驚いたものです。
突然現れたかと思うと、「ゴー」と走行音がし、「シャカシャカ」とパンタグラフの摩擦音と地響きをあげながら300キロで快走していきました。
毎日この騒音に耐えている人もいると思いますが、生活していると慣れて来るのかもしれません。
こだまの料金は妥当だと思います。
安いとは思いませんが、高くもないと思います。
熱海で下車するのなら、熱海に停車するひかりを調べて、その列車に乗る努力は必要です。
また快速アクティは特急券が不要なので18きっぷで乗れるし、特急踊り子もあるし、贅沢な選択が出来ます。
私もJR東海は嫌いですが、
「こだまの料金が高すぎる」
なんて言おうものなら、
「じゃあ乗らなくて結構ですから、東海道五十三次を歩いてどうぞ」
と返事が返って来るかもしれません。