オリンピックで連覇を果たした羽生結弦選手が、先日仙台でパレードを行いました。
その時撮影したみなさんの写真で、「下手くそ選手権」が開催されて、私は大爆笑してしまいました。
私もカメラは結構下手なので、この歳ではどうしょうもない、と諦めています。
さて選手権で失敗した写真の多くは、ピンボケです。
というのも今流行りのミラーレスやコンデジ、まして携帯カメラではシャッター速度が遅すぎて、よほど被写体が静止していないと失敗してしまいます。
そして手間取っていると、シャッターチャンスを逃してしまうのです。
そんな時は連写するか、その機能がない時は何度もシャッターを押しまくることです。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」
で、神様に祈るしかありません。
シャッター速度というと、鉄道写真も9割がたピントが命です。
時速100キロ以上で近付いて来る列車をぶれることなく撮るのですから、それは至難の技。
そして、私の場合は線路にある一つの石にピントを合わせ、列車がそこに来た1000分の1秒の時にシャッターを切ります。
って、そんなの無理。
だからと言って連写すると、経験から失敗する確率が高くなります。
1000分の1秒で連写するカメラなどありませんから。
打撃の神様と言われた川上哲治氏は、投手が投げたボールが止まって、その縫い目が見えたそうです。
私も若い時は、100キロで走る列車が止まって見えて、運転手の顔がわかりました。
って、そんなはずがありませんから。
最近はオートフォーカスの一眼レフもありますが、私は持っていません。
鉄道写真の場合は、ほとんど役に立ちません。
機械に任せるのではなく、自分の目で見て確認しないと、納得できないのです。
カメラをセットしても、これで本当にいいのだろうかと、何度も確認します。
だから、運を天に任せるしかないのです。
その反面、シャッターチャンスに左右されない鉄道写真は、楽です。
私も時々重いカメラを持って山に登りますが、山から俯瞰した写真は雄大で感動します。
まるでプラレールのように列車が撮れます。
でも、
「ああ、楽をしたな」
と思われてしまいます。
山に登る分、大変でしたけど。
先日、私はある大きな問題にぶつかりました。
宿の近くのポイントで「うずしお」を撮影していた時、離れて行く列車のお尻を追いかけて撮影するのがとても難しいことに気がつきました。
その列車の最後尾がどこにあり、いつ来るのかさっぱりわからないのです。
もうお手上げでした。
友人のプロのカメラマンに相談したら、
「連写しかないでしょう」
とアドバイスをいただきました。
バースデイ切符で四国をまわる度に、撮影ポイントを沢山見つけます。
楽チンなのは駅の近くの陸橋で、特に大歩危駅はすぐ横に渓谷があるので、昔から目をつけているのですが、まだ実現していません。
また、愛媛県宇和島市のの法花津湾は何度も訪れているのですが、天候に恵まれなかったりして、まだまだいいアングルで狙えると思っています。
そして土讃線の安和駅は、早朝の光り輝く列車を撮りたいのですが、こちらもまだです。
「なんだ、全部まだなんじゃん」
と思われるかもしれませんが、頭の中でイメージすることも大事ですから。
ま、生きているうちに実現したいとは思っています。
さて、今日からGWです。
ご旅行に行かれる皆さん、どうかお気を付けて。
下手くそな写真になりませんように。
あ、羽生結弦君の話が完全に脱線してしまいましたが、列車だけに脱線はつきものです。
お後がよろしいようで。