18日に神宮球場で行われたヤクルト対阪神戦で、阪神の岩田が1年半ぶりの完投勝利を挙げました。
めでたい話ですが、話はそこではなく、4回終了時点で試合は2-10とヤクルトの劣勢になり、小川監督は容赦なく山田、バレンティン、青木の主力をベンチに下げたのです。
毎日、ユニフォームを着て練習をして、夜遅くまで試合をするという仕事の上に、遠征では新幹線や飛行機の待ち時間や移動時間も大変です。
その上、行く先々ではファンの声援やサインなどにも応えなくてはなりません。
いくら高年俸と言っても、私には出来ません。
16日は松山での遠征で、17日は延長12回の引き分けだったため、ベテラン選手には疲労が蓄積していました。
プロだから勝つためには仕方がないとする意見と、ベテラン選手を見にきたのに残念だとする意見があります。
私はそのどちらでもなく、小川監督が
「本気で優勝を狙いにきた」
と思いました。
確かに本命広島の調子が悪く、ドームの球団もイマイチ勝ちきれていないし、現在はヤクルトが首位を独走しているので、今年はチャンスだと思います。
メジャーでは長いシーズンの中で、ベテラン選手でも休みを取ることがあります。
それは、あくまでも勝つための作戦と割り切り、見世物興行という感覚は全くありません。
半年以上という長期のペナントレースでは、選手が交代で休みを取って万全な態勢で臨むことはとても大事なことです。
140試合の内、6割も勝てば優勝で、何も全試合を全力で戦うことはありません。
そして、今年のヤクルトはこれから益々強くなる、と確信しました。
優勝しなくてもAクラスに入り、クライマックスシリーズで下克上すればいいことなので、リーグを制覇することは比較的簡単です。
そして問題はプレイオフで、如何に余力を残しているか、に勝負の行方はかかっています。
せっかく見にきてくれた観客を無視しても、小川監督の考えならそれは実現すると思います。
ところで阪神は順調に最下位に接近しつつあります。
4位から6位で最下位を決める「暗いマックスシリーズ」をして、ヤジは言い放題にすれば盛り上がると思うのは、私だけでしょうか?
「帰れ〜〜〜〜〜」