日曜日の番組サンデーモーニングで張本が大船渡の佐々木投手に対し、
「怪我が怖かったら、スポーツはやめたほうがいい」
と発言しました。
昔の根性と気力だけで投げた時代のことを言っているのだと思いますが、もうそんな時代は終わったのです。
64年の春、徳島海南高校のエース尾崎将司は、甲子園で優勝し西鉄ライオンズに入団したものの、わずか3年でゴルファーに転向しました。
また、53年に徳島商業の板東英二は大会通83三振と1試合25三振を奪い、一人で決勝戦まで投げ抜いて優勝しました。
板東英二はその後、中日ドラゴンズに入団して活躍したものの、やはり投げすぎが原因で引退を余儀なくされました。
徳島県人で活躍した高校野球の投手だけでも投げすぎで選手生命を絶たれたケースがあるのです。
一人の青年が投げ過ぎてプロに入団しても活躍することなく引退に追い込まれるという事実を張本はどう考えているのか。
張本は東映フライヤーズの外野手出身だから、投手の苦労を知らずに口出しをするのは、言語道断です。
しかも張本は阪神の吉田監督の誘いもあり、入団が決まっていたのに、それを金にモノを言わせて横取りしたのが読売です。
吉田氏は
「張本が入団していたら面白かっただろう」
と言いつつも、読売への入団を快諾したそうです。
また張本は足を上げすぎる、とピッチングフォームについても指摘しました。
それを聞いていたプロのスカウトは、張本に何がわかるのかと笑っていたそうです。
イチローの振り子打法を、張本と同じように土井正三は矯正しようとしてイチローを使いませんでした。
監督が仰木彬氏に変わった途端、イチローの才能を見出した彼は、振り子打法のまま試合で使い続けました。
監督が土井のままならイチローはそのまま引退していたかも知れません。
スポーツは監督など指導者の見る目の有無によって、その選手は大きく変わる可能性があります。
張本は土井のように有望な選手を口だけで消してしまう人罪です。
TBSがサンデーモーニングで張本を起用しているのは、何を言いだすかわからない、そういう時代遅れの高齢者のつぶやきの面白さや馬鹿さ加減を、視聴者が楽しむためだと思っています。
張本よ!お前の人生こそ裏切りの「喝だ、喝だ、喝だあ」。