吉村大阪府知事が、遂に営業休止にしないパチンコ店を名指しにしました。
損害賠償される可能性もあるため、政府がなかなか決断できないものの、府知事はコロナ蔓延の危険性があるとして、英断しました。
烏合の衆の国会議員と違って、弁護士と税理士の資格を持つ知事の言葉は、説得力があります。
パチンコ店には私は行ったことがありません。
いや、一度だけ社会見学に大学時代に店に入ったことはあるのですが、あまりのタバコの匂いと軍艦マーチの騒々しさに苦痛を感じて、1分くらいで耐えられず店を出た記憶があります。
最近はパチンコに行くと、1回で3万円を使うと言います。
「もったいない」
と思いますが、皆さん大金を「玉転がし」に使うのですね。
そして思いました。
パチンコが面白いのなら、何故1台買わないのでしょうか?
買う代金は必要ですが、買ってしまえば後は好きなだけ打ち放題です。
店から出てきた人にインタビューをしても、
「俺は大丈夫」
と言います。
違う違う、あんたが感染して死のうが、そんな事は知ったことじゃないんです。
もしもあんたが保菌者だったら他の人に移すことが心配だから、吉村知事は呼び掛けているのです。
そして、死ぬ時は自分の部屋から出ないようにしてくださいね。
さて、パチンコの他、競馬、競艇、宝くじ、ロト、トト、カジノ、株、麻雀、サイコロ、ジャンケンなどのギャンブルは、初心者の時にわずかですが勝つことがあります。
それがミソなのです。
「じゃあ、もっと大金を注ぎ込めば大勝ちできるんじゃないか」
と思ってしまうのです。
そうすれば、後はプロの餌食です。
また、外国で見かけたことがないのですが、パチンコは日本独自の遊戯なのでしょうか?
理屈からして確率では、パチンコは勝てるはずがありません。
釘師はプロなので、打ち始めは入るように仕掛けて、それ以降は入らないように細工をするのは、いとも簡単だそうです。
「この台なら勝てそうだ」
と思っても、最後に3万円くらいなら軽く負けてしまうのです。
昔、星新一氏の短編で、大学教授らしい科学者が徐にパチンコ屋に入り、台を決めて座ったかと思うと、コンピューターで打つ強さの計算を始めました。
「ワイワイガヤガヤ」
と、そのうち人が集まり始め、次第に噂が噂を呼んで遂にテレビ局も中継を始めました。
「世紀の瞬間を目撃できるのです」
と、アナウンサー。
そして、教授が神妙な心持ちで慎重に打ち始め、いよいよ始まると思った時、周囲の人々は固唾を飲んで見つめました。
しばらく時間が流れた後、教授が一言。
「あー、今日も千円すった〜」
日本の政治家最大の欠点は、ズブの素人がウィルス対策や経済やらに口出しをしていることです。
国民が納得できる、知識豊富な専門職の政治家が求められる時です。
日本の国会議員も立候補する際の条件として、弁護士、税理士、医者のいずれかの資格の保有者にして、英検と漢検2級以上にしませんか?
そうすると誰もいなくなって、国会議事堂に閑古鳥が鳴いたりして。