日曜日の朝、掃除を終えてテレビを点けると衝撃のニュース速報が流れてきました。
「竹内結子さん自殺」
私は目を疑いました。
ちょうど前の日にお習字教室で、
「作家は自分の信念が強いので、自殺する人が多いんだよ。
例えば川端康成、芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫」
と話していたところでした。
竹内結子さんは私の娘の高校の先輩で、休み時間でも一人で本を読むのが好きだったそうです。
娘は先輩を亡くしたと、残念がっていました。
俳優や女優も自分の性格を殺して、その役になり切る仕事はストレスが溜まるのかもしれません。
その時、中学生の長男の驚きを想像するだけで、泣けてきます。
お母さんが離婚して、義父の元で母親だけが心の支えだったと思います。
思春期の中学生は、心の支えが必要です。
それなのにテレビではマスコミが家に押しかけて、有る事無い事好き勝手に取材する失礼さには頭にきます。
どれほど家族がショックを受けていることか、わからないのです。
それが仕事だというのなら、あまりにも失礼で下品な仕事です。
そして、自殺は連鎖します。
三浦春馬さん、芦名星さん、藤木孝さん、そして竹内結子さんと芸能人の自殺が続きました。
「あの人も悩んでたんだ」
と考えると、同情した気分になって自らも自殺を考えてしまうのです。
何度も書きましたが、動物の中で自殺するのは人間だけです。
そして、自殺が禁止されているクリスチャンでも自殺した人を知っています。
動物はどうしたらいいかわからない時は、その場でジッと考えます。
そしてそれでもわからない時は、その場から逃げます。
犬や猫でも「逃げるが勝ち」なのを知っています。
人間は何故動物のように逃げないのでしょうか?
たしかに家族や周囲の人たちに囲まれて生活しているので、簡単に逃げることは出来ないと思います。
しかし、自殺するのも同じことで、その場から消えてしまうことに違いはありません。
それなら、生きてみませんか?
一生懸命に生きる姿は、周囲から見ても美しくて感動を与えると思います。
しかし、育児をしている母親が子供をそのまま残して死んでしまう事などあるのでしょうか?
母親は、子供を育てることが仕事なので、それは信じられません。
そして、家族や親ならなかなか話せないことでも、他人なら意外と話せる気がします。
「命の相談」の時間も、毎月10日を除いて夕方だけなので、電話に出なかったら自殺を考えている人は挫けるかもしれません。
しかし、心の相談ダイヤルでは、何も話さないからと言って電話を切ることはないそうです。
そして、無言電話が1時間も続くことがあるそうですが、話すタイミングが掴めない時は、心が落ち着くまで待つそうなので、苦しんでいる人は是非相談して欲しいと思います。
とにかく死んでしまったら全てが終わりではなくて、すべてを放り出して死んでも、家族やお世話になった方に迷惑をかけるだけなのですから。
いのちの電話
0120-783-556
(毎日午後4時〜午後9時)