JTの広告で、桃太郎がこの三匹をなぜ仲間にしたのか、という広告を目にしました。
さてコロナ禍の中、新幹線だけが頼りだったJR東海が1135億円の赤字を発表しました。
コロナの終息は、5年後の2024年頃を予測している企業や専門家もいるようです。
航空や鉄道会社、そして国の経済が保つか、全ての国民が危惧しています。
そんな中、ANAも5100億円という莫大な赤字を計上しました。
1等10億円のビッグを510回当てるのは、至難の技です。
そして、JALとANAは国内線でも国際線でも、何か互いに敵対視しているように思えて仕方ありません。
JRにしても、東海道山陽新幹線にJR東海と西日本2つの会社の新幹線が、同じ線路を走っていること自体が奇妙な話です。
地方銀行や都市銀行も、今は合併できる同規模の相手銀行を模索してラブコールに夢中です。
レストランでも全国のチェーン店が山ほどあり、外食する時はどこに行こうか迷ってしまいます。
食事の場合は選ぶ自由もあるので、それ自体は楽しいのですが。
さてそこで、数年後には各社がどうなっているかを考えれば、答えは簡単です。
結局、ライバル会社と合併することで余計な経費の支出を極力抑えることができるし、ある程度のテリトリーが独占できることは大きな魅力です。
そんな美味しい話に企業が手を出さないはずがありません。
話が前後しますが、JALとANAが合併すれば、日本の空は寡占状態になります。
田舎の徳島空港でもJALとANAが競合していて、毎日毎日、沢山の羽田行きが飛んでいますが、それらの全てが満席ではありません。
空気を運ぶのは、完全な無駄なのです。
各航空会社もライバルを敵対視するのではなく、巧妙にダイヤ調整して、満席の便にはそのすぐ後に平行ダイヤを作るとか、過去の経験と工夫で乗り切ることはできるはずなのですが、2社が競合してたらそれは無理です。
そしてその内、「だいたい関東行き」とか、「およそ南行き」の便が出来ると面白いかもしれません。
羽田が混雑している時には勝手に茨城や静岡に着陸したり、那覇が混雑すれば新石垣に行ったりと、ユニークじゃないですか。
そういう遊び心も重要です。
真面目な話に戻り、JRは近い将来合併することがベストだと考えます。
6社が合併して昔のような周遊券とかブルートレインを再現すれば、乗ったら最後身動き一つ取れない高速バスには間違いなく勝てるはずです。
分割がネックになっているので、リニアを作るJRもあれば、赤字ローカル線を次々と廃止するJRもあるその歪みは、それが間違っていたことの証明です。
公共交通機関であれば、会社の利益よりもお客様の便利さや快適さ、そして廉価で経営するべきで、方向を間違えてしまいました。
しかし、それをハッキリと教えてくれたのがコロナです。
リニアが本当に必要ですか?
そんなに急いで、どこへ行くのですか?
終点が名古屋なのも笑えます。
どうせ作るのなら、東京から青函トンネルを通り旭川まで作れば良いのに、と思っています。
あるいは東京から東海道を経由して関西空港から紀淡海峡で四国を走り、佐田岬半島から豊後海峡を通って鹿児島行きとか。
それなら海を越え山を越え、ジェットコースターみたいで価値がありますが、西暦3000年くらいまでは実現しないでしょう。
またまた一人で妄想の世界に入ってしまいました。
さて、私の卒論は「参入障壁」で、企業の独占や寡占化を調べました。
その中で、当時映画フィルムの製作は富士フィルムが100パーセント独占でしたが、最近は医薬品の「アビガン」の開発やカメラ、OA機器、そして食料品や化粧品などの開発も手掛けていて、国内トップクラスの企業に成長しました。
富士フィルム製のフィルムで包まれた湿らない煎餅とか乾燥しない饅頭が発売されるかもしれません。
総合的に判断すれば、会社の多角経営こそが、この難しい時代に生き残る最大の手段なのです。
昔はJR四国もラーメン屋とかパン屋も経営していましたが、その方向性は間違ってないと思います。
私の同級生で、
「JRに入社したのに、パンを焼くとは夢にも思っていなかった」
と話す友人がいました。
昔、銀行員時代の上司が、ある日突然ホームセンターに出向になったこともありました。
泣きそうな顔をしていた送別会の時の顔を忘れることはできません。
心の中では「ざまあみろ」なんて、そんなことは思っていなかったですが。
時代は日々刻々と変わっているので、昨日のことは既に終わったこととして、それは古いのです。
昔のことをいつまでも自分の信念だけで経営しているようでは、時代の波についていけません。
電車の運転士や航空会社のCA、また銀行員が、ある日突然パンを焼く時代が来るかもしれません。
ホームセンターのレジを打つかもしれません。
最早恥ずかしいとか、体裁を気にする時代ではないのです。
会社は次々と合併を発表し、多角経営に乗り出すことも、それが国民のニーズに合えば、十分成り立つ時代の到来です。
ただし、独占禁止法で価格を意図的に引き上げないように監視することは必要ですが。
最初に話を戻すと、犬、猿、雉はそれぞれに特徴を持っている動物で、桃太郎の指示さえ間違わなければ最強の家来でした。
しかし、どこかの与党みたいに桃太郎の指示が一番不安だったりして。
いや〜、思う存分好きなことを書くのは、実に楽しいものです。
