裏道しるべ

日本人は縁起とか風習を大切にする民族です。

大晦日には夕飯とは別に「年越し蕎麦」を食べます。
蕎麦のように「細く長く生きられますように」と願をかけているのです。

じゃあ、うどんなら「太く長く」ですが、実際に香川県では新築とか結婚式とかの、おめでたい行事があると、うどんを食べます。
特に新築された家の風呂では、湯に浸かってうどんを食べます。
実に食べにくいと思いますが、風呂場ならたとえ溢しても大事には至りません。

さて、本来年越し蕎麦は幸せを「祝う」ものではなくて、幸せを「祈願」するものです。
そのため、その年には悲しいことがあっても、
「来年こそは良いことがありますように」
と、蕎麦を食べても良いのです。

LINEやメールの普及で、年賀状の発行枚数が減っているのだとか。
年賀状は新年を祝うものであり、また同時に祈願しているので実に都合の良い存在です。

日本人が蕎麦を食べたからと言って、それは単なる迷信であって、新年に良いことが起きるとは限りません。
しかし、今年だけは来年のコロナ収束を願って、食べ放題くらいの蕎麦を腹一杯食べようと思っている私は、実に単純な日本人なのでした。

因みにあなたは蕎麦には天ぷら派ですか、それともきつね派ですか？
徳島なのでたぬき派と思われがちですが、私は断然きつね派です。

今年も沢山の方にご利用いただき、有難うございました。
また来年も引き続き、宜しくお願い致します。

コロナ禍の中売上が落ち込んでいるHISが、子会社2社で「go to」の売上金6億8千万円の不正受給が判明し、今期は500億円の赤字を計上しました。
そして子会社の「go to」への不参加が大臣から発表されました。
子会社は、親会社のHISから指示があったに違いないので、本来ならHISも責任を取るべきでしょう。

また詳しい事はよく分かりませんが、「go to」の不正はかなり多かったのではないか、と思っています。
そもそも正規の宿泊料金に上乗せをして売上を多くした事実も有るみたいです。
また、架空の宿泊者を計上すれば、簡単に誤魔化せます。
徳島県でも鳴門のゲストハウスが、架空の宿泊者を多数計上した事件もありました。

そしてよく考えてみると、利権にまみれた「go to」は本当に必要なのか疑問です。
その理由は元々税金の無駄使いなので、コロナが収束すれば「いきなりコロナ特別税」が上乗せされるのです。

そして、「go to」は国民に平等ではありません。
病気や怪我で旅行に行けない人は、その分別途給付して欲しいと考えるでしょう。
また家族旅行ならともかく、子供は一人で旅行に行けないので、両親が共働きをしているような家族は明らかに不公平です。

わざわざ利権を駆使して「go to」をしなくても、誰にも平等で不公平のない手段があるではないですか。
それは、消費税を期限付きで割引すれば簡単です。
クーポンを作る必要もないし、全国の公務員の手を煩わせることもありません。
半年前に実施することを告知しておいて消費税を割引すれば、誰からも文句は出ないし子供でも、寝たきりの方でも恩恵を受けられます。

家族で旅行にも行けるし、子供が好きなゲームも買ってやれます。
またお父さんが欲しかった車やお母さんに輝く宝石も買えるかもしれません。
それならいちいち旅行に行かなくても、景気は一気に回復するでしょう。
そしてどこかの大学の理事長がタンス預金を2億円もしていたように、タンス預金を使わせることが最大の目的です。
絶大な効果を上げるのは、それしかありません。

昔、民主党政権下で高速道路千円を実施した時、大臣が言ったそうです。
「そうか、フェリーもあったか」
まさかフェリーを知らなかった訳でもなかろうに、とんだ大失態でした。
馬鹿大臣のお陰でフェリー会社がどれほど苦労したことか。

そんな良い方法があるのに、無理に「go to」を推し進めるのは、どう考えても甘くて美味しい利権があるからでしょう。
ただ、「利権漁り」は禁じられているものの、どのような刑罰があるのか不明です。
「内閣総辞職」ならともかく、「内閣総逮捕」になると、ひとつの刑務所が内閣で貸切になるので気を付けましょう。
永田刑務所として国会議事堂を刑務所にすれば簡単ですよ。
どっちみち国会議員も受刑者も、国民が払った税金で喰うのは同じ事ですけどね。

昭和61年12月28日、餘部橋梁から回送の団体臨時列車「みやび」が強風に煽られて転落しました。
そして、あの事故から35年の年月が流れました。

福知山から170名余りの買い物客を運んだ列車は香住駅で乗客全員を降ろし、その後餘部橋梁から転落したのです。
そして40メートル下にあったカニ工場と民家を直撃し、7名が亡くなる大惨事となりました。
私はこのニュースを聞き、学生時代に何度も訪れた餘部で起きた惨事に愕然としました。
そして、それ以降は餘部を撮影する気分になれなかったので、餘部は訪れていません。

子供の時には北陸トンネルで発生した急行「きたぐに」の列車火災事故もショックを受けました。
そしてそれ以降は、分散していた電源車を一つにまとめたのでした。
私の知人のお父さんが当時国鉄に勤めていて、その事故の処理をした話を聞いた事があります。
それは悲惨だったそうです。

さて話を戻し、「みやび」の転落事故で母親を亡くしたご遺族の父親が、男手ひとつで3人の子供を育てた話をネットで読みました。
お母さんが死亡したことは子供たちにとっても忘れることはできない悲劇で、毎日鉄橋を列車が走ることは耐えられない苦痛だったと思います。
実際、お父さんは悲しんでいる暇もなかったのではないか、と思います。
でも何年経っても、この日を忘れることは決してありません。

数年前に山陰線に乗ったとき、餘部橋梁は新しく様相を変えていました。
事故があったことを忘れ去るように解体され、新橋梁が完成していました。
日本では最も美しい橋梁だと思っていたので、ひとつの時代が終わったと感じました。

そして知り合った解体工事の方が、私に餘部橋梁の線路を切断して送ってくださいました。
今は私の部屋に飾ってありますが、それはどの部分かは分かりませんが、あの惨劇が起きた時の鉄橋の一部だったのです。

それを見る度に「私より人生遥かに悲しい人がいるんだ」と、勇気を貰ってきました。
子育てを終えずに亡くなることは無念だったと思います。
これまで私は人生で何の悲しいことも起きていないので、そんな幸せな人生に感謝しなければなりません。

でも人は悲しみを乗り越えられる強い動物です。
出来ることならお父さんは、お母さんと一緒に子供たちの成長を見たかったと思います。
運命と言ってしまえばそれまでですが、神様はどうしてそんな意地悪をするのでしょう？
その悲しみに耐えることも、人間として生きる試練なのでしょうか？
私には理解出来ません。

「みやび」転落事故や過去に鉄道の事故で犠牲になり、不運にも亡くなった方のご冥福をお祈りします。

「パレートの法則」とは、イタリアの経済学者パレートが発見した「バラツキの法則」です。
その法則を集団に適用した「2-6-2」の法則があるそうです。

蟻をよく観察すると、動き回ってよく働く蟻は2割いて、その代わり仕事をしない者も2割いるそうです。
そして残り6割の中間層の蟻は、そこそこ動いて仕事をします。

会社の経営者（蟻の飼育人）がそれに気付いて、働かない者をクビにしたところ、残った者から怠け者が2割生じたそうです。

人間の場合、会社の経営が赤字で危機に陥った時、上位の2割は平気で退職したり転職するそうです。
蟻だと、どうするのかは分かりませんが。
その時に中間の6割は会社に対して忠誠心が高く、仕事のノウハウも知っているため実力を発揮して、再び上位の2割を形成するそうです。
その後、逆によく働く蟻が中間層の6割から生まれて、再び2-6-2のバランスが保たれました。
つまり、会社にとって大事な人材は6割の中間層であって、その人たちを大切にする会社こそが伸びる会社なのです。

また、経営者の仕事は時間で分けると「1-8-1」であって、本気で働くのは出勤した時と終業前の1割なのだとか。
中学と高校の授業時間は確か1単位50分でした。
それ以上長くても短くても、集中力が持続しないのだそうです。

私のお習字の時間も1時間に定めていますが、その中で自由に休憩するようにしています。
習字はとても神経を使う作業なので、1時間で沢山書こうとしても集中力が切れて良い作品は絶対生まれません。
因みに私は、毎日1枚で仕上げています。
その1枚に失敗してまた次の日だと思うと、自ずと慎重になるからです。

さて話を戻し、蟻の話を人間に喩えましたが、蟻も人間も考えていることは同じ事に気が付きます。
と言うことは、数万人の従業員を抱えた会社でも他の組織でも、8割が仕事をしていないことになりますが、間違ってその8割から経営者を選んでしまうと、逆に大変なことになるそうです。

少し不安がありますが、クーポンで悩んでいるどこかの国の総理は大丈夫でしょうか？

クリスマスイブに雪が降ったのは1964年、そしてクリスマスに関しては1984年以降は降っていないそうです。

日本は降雪がめっきり少なくなりました。
地球の温暖化が影響していると思いますが、四国では2月の極寒期にパラパラと降る程度で、積もっても昼には溶けてしまいます。
また玄関横にある外の水道蛇口も凍結して出ないことはありません。
外の蛇口が凍結するのは-4℃だそうで、数年前に一度だけ朝出ないことがありました。

子供の時には確かにクリスマスの頃に雪が降った記憶があります。
クリスマスに降ると情緒があり、子供心に本物のサンタクロースがプレゼントを持ってくるような気配を感じます。

そしてサンタクロースが実在しないと知った時は大変なショックを受けましたが、それ以上に両親が私を騙していたことが衝撃でした。
そんな昔の話をしても仕方ないのですが、孫がサンタクロースを待ち望んでコスプレをする姿を見ていると、仄々とした気持ちになります。

世界中の子供たちに素敵なプレゼントを配る仕事は大変だと思いますが、雪のないクリスマスでも頑張って欲しいと思います。

沢山のオモチャを配って疲れたサンタさん。