政令指定都市を中心に、「敬老パス」の制度見直しが進められています。
「敬老パス」とは、お年寄りを敬うパスだそうで、初めて耳にしました。
お年寄りのための、無料若しくは割引のバスや地下鉄のチケットで、自治体により65歳から配布されます。
また統計では、平均で一人年間200回の利用だそうです。
200回と言えば2日に1回、近くの店に買い物に行ったり病院にバスで行く頻度で、往復だと3〜4日に一度なので特に問題はないと思います。
しかし、一人で2000回を利用する猛者もいるため、見直すそうです。
2000回と言えば、毎日6回の利用で、それは用もないのに徘徊しているのです。
極少数の猛者のために他の人が迷惑を被ることは多々あります。
宿でも無料のコーヒーをたらふく飲む人、それに入れる砂糖やフレッシュを大量に使う人のせいで
「フレッシュがないんですけど」
と言われることがよくあります。
また、無料の洗濯機を使うときも汚れたジーパンやトレーナーを洗うため、長時間貸切状態になり他の人が洗濯出来ずに困ったことも。
そして遂に洗濯機が一台故障してしまいました。
お客さんの我儘を全て聞いてくれて、文句の一つも言わなかった洗濯機は、長い年月よく頑張ってくれたと思います。
感謝感激です。
さて話を戻し、私もそのパスを手にすると徘徊する可能性はありますが、田舎では地下鉄どころか電車も無いし、バスも半日に1本の過疎地だと6回も乗れません。
それ以前にバス停まで行く方が大変で、そのバス停の横にスーパーがあるため、バスに乗る機会は皆無です。
その問題を解決するのは簡単です。
数年前、銀行に両替に行くと
「年間に紙幣100枚以上の両替は有料になります」
と表示されて驚きました。
銀行の両替は無料サービスだと信じ込んでいた私は、時代が変わったことに驚きました。
でもそれで良いと思います。
「敬老パス」も年間250回以上の利用は有料にすれば良いだけの話です。
だいたい、そんな暇な老人がいるのなら、仕事とかボランティアとか、お遍路に出るべきでしょう。
いやいや、そんな悪意あるお年寄りはいないと思うので、どこかの悪徳業者がそのパスを買い取り、仕事で地下鉄やバスを使っていると考えられます。
そして「敬老パス」の名称も違和感があります。
敬老とは、若い人が老人を敬う意味がありますが、近年老人が運転する車の事故で亡くなる人が後を絶ちません。
本来は車を運転しない人のための「老人パス」なので、「思いやりパス」とか「優しさパス」にすればどうかと思います。
老いぼれた爺さんの、長々とした愚痴でした。
私に「敬老パス」が郵送されても使えそうに無いことは残念ですが、65歳以上限定の「敬老パス」がJR四国に出来たなら、思う存分乗り潰したいと密かに狙っている爺さんならここにいます。