徳島県民の食の違いを発見しました。
GWに常連のSさんが見えたので、ラーメンは「金屋」、そして翌日にはうどん「やま」をご一緒しました。
雑誌を読んでいると、徳島ラーメンの好みは子供の頃から食べ親しんだ店が最も美味しいと、県民の多くが思うそうです。
私もその一人で、鴨島町の「王将」が徳島ラーメンだと信じて育ってきました。
そのため、そのラーメンを口にすると懐かしさが込み上げて、ホッとします。
だから、県民が他の店で食べてもそれは確かに醤油豚骨の徳島ラーメンなのですが、最高に美味しい味ではないのです。
「金屋」の「徳島ラーメン餃子セット」を注文しましたが、想像していた味とはちょっと違いました。
また、讃岐うどんは香川県の人は馴染んだ味の店が美味しいと思うのでしょうが、最近は店が乱立してしまいました。
その中で美味しい店を探すのは一苦労ですが、ラーメンとは違ってうどんは美味しさに幅があるように思います。
「やま」は、徳島に数店出店している香川県が本社の企業です。
香川で食べたこともありますが、その味と徳島の味は少し違うように思います。
ただ、香川の味は昔食べたものなので、変化したのかもしれません。
徳島県民が好むのは、うどんの美味しさもさることながら、かけうどんのスープの美味しさです。
私が高松に住んでいた中学生の頃は、香川県のうどんは「醤油うどん」が一般的で、美味しい「かけうどん」を出す店は少なかったように思います。
それは、茹でたてのうどんに醤油を掛けただけのシンプルなうどんでした。
そして香川県民が食べていたのは、「釜揚げ」でした。
釜揚げの名店は、「西の長田、東のわらや」と言われたものです。
だから私は「長田イン香の香」の釜揚げうどんが最高に美味しい讃岐うどんの味だと思っています。
徳島の「やま」にも釜揚げはありましたが、徳島県民の多くは「かけうどん」を食べます。
人によれば沢山トッピングをして、ご飯のおかずにちくわ天やいも天とうどんで昼食を食べている人もいます。
その根本的な違いは、香川県民は「うどんは喉越しで味わう」と言いますが、徳島県民は「うどんは出汁で味わう」のです。
また、徳島県民はラーメンでもうどんでもおかずにして食べられますが、香川県民はどうなのでしょう?
うどんをおかずにしてご飯を食べている光景は、イメージしたことがありません。
その理由は、讃岐うどんは10時と3時のおやつ代わりに食べるのです。
そのため、ご飯を食べないのかもしれません。
また、大学時代には高松でラーメン屋に入った事がないため、店の数もうどん店に比べて圧倒的に少ないと思います。
ラーメンもスープで味が決まるので、香川県民にすれば苦手なのかもしれません。
「所変われば品変わる」と言うように、隣の県なのにうどんとラーメンの文化が全く違うし、食べ方も異なるとは不思議な話です。
