驚いたことに、人気お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さんが亡くなりました。
自殺だそうです。
コロナ禍でタレントや俳優の自殺が後を絶ちません。
仕事は減っていたそうですが、十分な生活費はあると思うので、他に何か重大な悩みがあったのかもしれません。
上島さんは、一昨年に亡くなった志村けんさんを師匠と仰いで、ギャグのセンスは二人とも超一流でした。
沢山あるギャグの中でも
「押すなよ、押すなよ」
が私は最も好きです。
自殺を考えている人の悩みや心境は、私には理解出来ません。
でも思い悩んだ挙句、錯乱してしまい、
「いっそのこと全てが消滅すればどんなに楽だろう」
と、判断に迷うとしか考えられません。
その一瞬の気の迷いで、命を落としてしまうことほど悲しいことはありません。
「命のダイヤル」は所詮他人事で、何のアドバイスにもならなかったという意見もあります。本当なら国が責任を持って何らかの対策を取るべきだと思いますが、その方法も分からないのが本音でしょう。
話が逸れますが、私はお遍路宿をしていると自殺を考えたことがある人も泊まりに来ます。
そしてお遍路こそは物凄いパワーと元気を貰える行脚だと思います。
1泊目の時には元気もなく食も細かったのに、結願すると別人のように日焼けして元気になって来られるので、驚いたことが何度もあります。
そして
「有難うございました、お世話になりました」
と大きな声で高野山へ向けて出発されます。
チェックアウトの時、涙を流して話されると、私も貰い泣きしてしまいます。
そして「本当に良かった」と安心します。
悩みを誰か他人に話すだけでも、心は随分軽くなります。
それは、家族や知人、友人でもダメなんです。
私は人生で終の仕事を道しるべに託そうと覚悟を決めています。
だからコロナで収入が激減しても挫けません。
自殺を考えている人は、どうか話に来てください。
上島さんは、
「どうぞどうぞ」
と言いながら、先に逝ってしまいました。
ご冥福をお祈りします。