富山県の学校再編問題で、通学する距離が往復で6キロにも及ぶことが問題になっているそうです。
私が昔住んでいた福江島では、大瀬崎灯台には灯台守の家族が住んでいて、子供さんは山を越え蛇行する山道を歩いて遠く離れた玉の浦小学校へ通っていたそうです。
マップで距離を確認すると、学校の場所が変わっていないとすれば片道約20キロもあります。
それでは学校へ行けません。
江戸時代の寺子屋は、当たり前ですが歩くしか方法がありませんでした。
自分が学びたいためにその距離を歩くため、読み書き算盤は一生懸命でした。
また教室を自ら掃除するのも儒教の教えで、それは宗教ではなく、倫理を教える道徳作法でした。
とにかく、現代でもその考え方が日本で継承されているので、自分の足で学校へ行き掃除をして、友と一緒に勉学することを基本にしています。
さて富山県の再編問題ですが、この問題を解決するのは意外と簡単です。
廃止になる学校から統合する学校まで、決まった時間にスクールバスを出せば良いだけの話です。
人数に応じた規模のバスを教育委員会が導入し、新規に運転手を雇用するのではなくて、用務員さんや先生で運転する担当を決めます。
時代は変わり、学校の先生だからと言って子供たちに勉強を教えるだけが仕事ではありません。
マイクロバスを運転したり、掃除を指導したり、通学の交通安全をしたり、それは時代の流れです。
少子化が進む中で、田舎の子どもたちは母校が次々と廃校になる危機に晒されています。
この方法だと将来、複数の学校が統合しても大丈夫です。
学校の先生や公務員の現状はよくわかりませんが、少子化が進むのなら学校の統廃合や公務員の数も減少して当然なので、その対策を真剣に考えることが重要です。