70歳の老人が75円分の会計をすべて1円玉で支払おうとした、新聞投稿記事が話題になっています。
「最近の年寄りは、まったく」
と若者に言われそうです。
しかも店員は言いました。
「次回からはお断りします」
まさにベストの対応だと思います。
そして私は思いました。
よくも1円玉75枚を数えて、持ってきたものです。
多分ビニール袋に入れてきたに違いなく、そこから出すために2枚くらいがチャリーン、と飛び出したに違いありません。
そして、しゃがみこんで1円硬貨を探す姿は、情けないものの、そういう人に迷惑をかける老人こそが暇な小金持ちなのです。
法律でも20枚以上の硬貨は、受け取りを拒否することができる、と決められています。
スーパーのレジの前でも硬貨をずらりと並べて支払っている人がいますが、隣に銀行があるので、
「まずは銀行からどうぞ」
と言いたくなります。
また、銀行と取引がない場合は手数料を取られるので、無料ではありません。
「1円玉の悲しみ」
は銀行でさえ手数料を取られて目減りするその悲しみなのでした。
そんなことも知らずに70年も生きて来れたもんだと感心します。
そして忙しい店員は、暇な老人一人だけの対応ではないのです。
また、他のお客さんに対しても失礼でしょう。
私は素早く支払いをするために、クレジットカードを常用していますが、現金の場合は小銭入れの中で1円と5円硬貨を予め探しておきます。
そうすることで、合計がいくらであろうと素早く支払いができるからです。
そのため、最悪でも1円硬貨は4枚以下、5円硬貨は1枚以下に抑えることができます。
政府はスマホ決済を推奨していますが、この老人がスマホを買って、アプリをインストールして、決済が出来るまであと100年はかかりそうです。