栃木県塩原温泉周辺で、10名が一人の同じ名前で高級旅館の予約を無断キャンセルする事件が5軒発生しました。
予め聞いておいた電話番号に掛けても、使われていない電話番号だったそうで、旅館としてはこの時点で予約はキャンセルするべきでした。
連絡がつかないお客さんの部屋を用意しておくなんて、私にはそんな勇気はありません。
数年前、道しるべでも10名程度の夏休みの予約があり、何度確認の電話をしても連絡が取れなかったため、トラブルの際は説明できると判断して、勝手にキャンセルしたことがありました。
「無断キャンセル」ならぬ「無断勝手キャンセル」です。
すると、案の定その10名は現れず、他の方の予約を取って良かったと胸を撫で下ろしたのでした。
逆に満室の繁忙期に2週間も前からその日の予約は入らない状態だったのに、当日にいきなり老人が現れて、
「昨日予約をした」
と話すので、
「あなた、明らかに嘘ついてますよね、警察に通報しますよ」
と言うと無言でそそくさと帰って行きました。
無断キャンセルする人もいれば、電話もしないでウォークインの人もいて、現在の宿予約はルール無しの無法状態です。
宿を予約するなら、クレジットカードの通知を絶対条件にして予約するか、最低でもナンバーディスプレイの機能が必要でしょう。
また、宿泊予約サイトのキャンセルの多さにも呆れていたのですが、人数の1人を無くして2名以上の家族を対象にした途端、予約の15件のうちキャンセルは、子供がインフルエンザで行けなくなったとご連絡をいただいたご家族1件のみでした。
予約サイトでも、ご親切に連絡をいただける方もいれば、沢山の宿に予約を入れて、寸前になって1つだけに決める人もいるそうですが、失礼な話です。
予約サイトは申し込みの時点でキャンセル料を千円でも徴収するシステムにすれば、ほとんどキャンセルは発生しないと思います。
また電話の場合でもナンバーディスプレイを導入して記録しておけば、問題は簡単に解決します。
今回の犯人は、電話番号記録からすぐに判明するので、「威力業務妨害」で5軒の宿泊費は全額弁償になるでしょう。
必ず足が付くので、悪いことはできません。