母は田舎で一人暮らしている。
高齢だから、体もガタが来て不自由だろう。
どんな時も俺の言葉を信じてくれた。
どんな場面でも、俺の味方をしてくれた。
俺の幸せを第一に考えてくれた。
今は亡き父もそうだった。
孫はそれはそれは可愛い。
でもそれにも増して、我が子のお前が可愛いと言ってくれた母!
時々、電話で嬉しい近況報告をすると我が事のように喜んでくれた。
俺は小さい頃から、自分が他人の言動で傷ついたりした時、自分はいいけど、無性に母が可哀想になる。
18歳で故郷を後にして上京し、無我夢中で一心不乱に生きてきた。
今年62歳になる俺だけど、悲しい思いをした時なんか、今だに叫びたくなる。
おかあちゃ〜ん!って。
でも心配させたくないし、悲しい思いを味わせたくないから言わない!
俺が悲しい思いや悔しい事があると、俺以上に心を痛める母だから!

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