福井総裁が、村上ファンドでひと山当てたことで辞任かどうかという騒ぎになっているが、まったく同じ金を増やすなら、馬券にしておけばよかったのである。「馬券で儲けた」だったら、叩かれることはなかっただろうに(笑)。その点で、盗まれた金をその日の内にNHKマイルCで取り返した内田裕也の方が、金額は50万ポッチでも遥かにスケールはデカイ。
月曜にブックやら、新聞報道やらで目にしたのが、宝塚記念の馬場に対するコメント。異口同音に「稍重じゃない」という見解が出ていた。やっぱりなあ、という感じである。前にここで書いたことが、また繰り返されているようだ。時計的にも、8Rからは重馬場と言ってもいいものだった。もしかしたら、このまま宝塚も良馬場で突っぱねるかと思ったが、さすがに言い張ることはできずに稍重にしたのだろう。実際はひと段階ずつズレていたと思う。東京競馬場だけのことかと思っていたが、そうではなかったみたいだ。
ユリイカが、西原理恵子特集を組んでいたので入手。彼女の作品について語れば、それこそ本当に一冊の本ができるくらいの賛辞を惜しまない。この本に書かれていた「愚直なまでの倫理」という言葉を借りると、それをナイフに、いともやすやすと権力やら常識やらを切り裂いてしまう。しかしそのナイフを動かしている倫理観の、源となっているのが、清濁併せ呑める器量を持った人だけが持てる、深い慈悲なのである。メジャーデビュー作の「まあじゃんほうろうき」が近代麻雀誌に登場した号から、ずっと読み続けて、ほぼ全作品を制覇しているが、もはや「どうしようもない高み」にまで到達していると思う。「うつくしいのはら」の美しさはどうだ。世界の為政者に読ませたい。
ちなみに、彼女も「たけしチルドレン」である。本当に、リアルタイムでオールナイトを聞いて、人生変えられた人が多いのには驚く。私もその裾野のような末席にいるつもりでいるのだが(笑)。
ワールドカップを見ていると仕事がはかどらないので、次に見るのは準決勝にしようと思っている。オーストラリア、敗れたが強かった。日本が勝てないのも当然。
あと、前回中山雅史選手を引退扱いしていたが、まだ現役だと、あれを読んだ知人からメールあり。中山選手、すみませんでした。いや、私は好きなタイプの選手なんです。奥さんとても良い人だし(笑)。

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