かねてから、私はJRAの作る、GT仕様の
異様な高速馬場に批判を加えてきた。
しかしそれとこれとは別だ。
今回のマカイビーディーヴァの陣営の脅しは、
毎度毎度の外国人特有のやり口で、実に腹立たしい。
結局外交と同じで、へコヘコ言いなりになると
思われているのだ。
昔、ジャパンCを創設した当時は、米国からの執拗な
ラシックス解禁にも頑としてクビを縦にしなかったJRA。
今回も、外圧では動かないという毅然とした態度を見せるべきだ。
確かに異様な高速馬場はよくないが、それと「水を撒け、
撒かないと帰る」とJRAを恫喝するのは話が違う。
人為的な駆け引きで自分に有利なルールを作り上げるというのは、
日本潰しに徹した去年の香港にも見られたことで、勝負の原則から
逸脱している。
結局、競馬は走る場所の馬場に適した馬が勝つ。一握りのトップホースを
除けば、馬の力はどこの国でも差はない。
フランスでも、レースのスピード化を図って芝をかなり短くしたら
日本馬が急に勝ち負けし、慌ててまた元に戻したという事実がある。
香港では、日本馬つぶしのために異様に長い芝で昨冬のシリーズを
行ったら、ジャパンCでは歯が立たなかったフェニックスリーチが快勝する。
つまり、競馬とはそういうことなのだ。
普段は堅い馬場で競馬をさせておいて、外国馬に脅されたからといって
変えるつもりならば、JRAは実に腐っている。
国内の関係者が何を言っても無視しやがるくせに。
日本人の足元を見ているセコイ外国陣営と、
外国からの物言いには弱い腰抜けJRA(まだ撒いてないけど),
両方ともふざけるな!である。

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