今度はトーホウアランが骨折した。菊花賞最有力候補と見ていただけに、とても残念だ。これで今年のダービーの、レース中の故障は4頭目。
金曜は細かい仕事と事務処理をしていた。息抜きで読んだ雑誌に、言論界きっての碩学である福田和也氏が「自分の仕事はみんなに夢を与える仕事だから」と平然と口にする人が増えており、その厚顔無恥さに呆れるという趣旨の発言が載っていた。以前私も全く同じことをここに書いていたので、まさに我が意を得たりという思い。
さて、来週は7月売りの雑誌の締め切りがある。最強の法則の「口アングリー」については、不均衡極まりなかった東京芝と、川田の降着処分について書こうと思っていたのだが、知人からメールが入り、一口馬主への大打撃となりそうな国税庁の措置が採られることになったとの知らせ。つまりクラブ法人にも商品ファンド法を適用するよう、国税庁が税務指導に入ったのだ。これにより賞金の20%を税として支払う義務が生じ、一口会員への還元金額は今よりもかなり減ることになる。
一口馬主制度が今の中央競馬においてどれだけ大きいかは、言を待たないだろう。果たしてこの措置が採られたら、一口会員の数はどうなってしまうのだろうか。ひいては馬の購買数自体、激減することになりはしないか。
実は、一口馬主が商品ファンド法の適用を免れていることの矛盾は、去年、法律に詳しい知人から指摘されて、頭の隅には置いていた。ただ、ここまで20年以上も放置されていたものに、突然手がつけられたということには、驚きを禁じえない。
アングリーの締め切りまではあまり時間がないので、いろいろ調べることができるかどうか分からず、7月売りに間に合うネタになるかどうか分からないが、下手をしたら大きな打撃になる恐れもあるだけに、何らかの見解を出す必要はありそうだ。
以前、横浜市と文京区の二重課税問題には、廃案に追い込むために微力ながら実力行使したが、今回の件は、一口馬主制度自体が、商品ファンド法を本当に適用されるべきものかどうかということ、また、一口馬主制度自体が獅子身中の虫であるJRAが、これについてどう動くか(なにせ農水もファンド法の3管轄省庁の1つだし)・・など見極めるべきことが多く、すぐに指針が立てられないでいる。ちょっと調べこまないと・・・。

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