宝塚記念当日の入場人員は前年比130%近くとなったものの、馬券売り上げは83%という有り様で、この日全体の売り上げも89%という酷さ。ディープインパクトのファンはやはり馬券は買わないことが証明された。菊花賞、今回と京都に出向いた人から聞いたのだが、ディープインパクトの出る日は、若い人が朝からずっとゴール前や、スタンド前前列の場所を取ると、そのまま一歩も動かず、馬券を買わぬままレースを迎えているようだ、とのこと。彼らのうちどれだけが、ディープインパクト引退後も競馬を見てくれるのか・・・。かなり厳しいと言わざるを得ない。スターは新規参入客を獲得するキッカケには間違いなくなるが、それだけでは足らないのも確か。ただ、個人的な感覚としては、今の若い人たちは、ヒーローが欲しいだけで、競馬が必要な訳ではないような気がしてならないのだ。これについて書くとかなり長くなるので、省略。
水曜は、夕方から一件打ち合わせ。かなり面白い、壮大な話が聞けた。その後で、大井へ行って帝王賞観戦。9Rから間に合った。9Rは1着馬を2着3着までにしか置かずに、3連単300倍を取り逃がす。10Rは枠連と3連単を当てて一気に浮き。帝王賞はサイレントディールを全く切ったのでダメ。12Rは全くかすらず。チョイ負けだった。やはりマルチフォーメーションの導入は大きく、3連単が買いやすい。しかし、その影響は配当にも反映しているようで、同行したヤマモト氏をはじめ、「つかなすぎる」との声が多かった。
それにしてもアジュディミツオー。強かった。大幅馬体減は、川島師の究極の仕上げであった。秋はジャパンCダートは使わず、JBC、東京大賞典という目標になるようだ。
目標といえば、ハーツクライが凱旋門賞を使わないことになった。2週ほど前の記事だったか、橋口師がマスコミの取材で、ディープインパクトを礼賛したあと、「凱旋門賞はぜひ頑張って欲しい」と他人事のようなことを言っていたので、「あれ?」と思っていたのだが、そういうことだったのである。別に使っても使わなくても構わない。海外のレースというのはそういうものである。このことでハーツクライ陣営を非難する方がオカシイ。このあとはジャパンC、有馬記念と歩むそうだ。
個人的には、ハーツ対ディープは国内で行なうことが、競馬のヒートアップにつながるというのが持論だけに、同じ論調の吉田照哉氏には全く同感。
とにかくどの馬も無事に来てほしい。1頭のスターだけでは、競馬は盛り上がらない。どっちが勝つかわからんという激しい戦いを見せることこそが大切、競馬の原点であるのだから。
追伸 小橋健太がガンと戦っていることを告白。
ショックだ。なぜ小橋が・・・。1日も早い勝利を願うばかり。

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