競馬ファン以外の人が、今回の件で、競馬をさらに白眼視するようになっているという例をいくつか耳にした。私も1人、マスコミの煽りのままに理解してしまっている人の誤解を解いたばかりだ。
ディープインパクトや池江調教師は、ハッキリ言ってしまうとどうでもいいのだ。私はただ競馬を守りたいだけである。
さて日本シリーズが面白い。火曜の時点で日本ハムが2勝とリード。改めて見ていると、本当に楽しいチームである。それは見た目楽しそうにしているということだけではない。
ひと口で、しかも誤解を恐れず言ってしまうと、このチームは「異形の群れ」なのである。ダルビッシュ有やマイケル中村や森本ひちょりは出自が変わっている。森本は言っちゃなんだが外見は異形そのものだし。八木だってそうとうアブナイ顔だろう。(いい意味で?)
武田久は私より背が低いのにピッチャーである。小笠原は野武士のような風貌の上に、構えが異形だ。田中賢は、バントの鉄則を無視してクニャクニャ動きながらノーミスの犠打を決める。せギノールは日本球界に例の無いスイッチの大砲だ。稲葉は、同じ障害を持つ人たちを励ますために、顔の痣を手術しないままプロ人生を続ける(本人談)男だ。巨人では浮いていた岡島の異様な投球フォームも、このチームならしっくりくる。そして何より、日本野球最大の異分子、SHINJOがいる。
イヤ本当に、アパッチ野球軍みたいなチーム。
監督は外人、おまけに投手陣の4本柱の内、2本はルーキー、もう1人も2年目のキャリアしかない。この若い選手たちがことごとく、プレッシャーを感じていないのがスゴイ。度胸がいい。阪神の選手とは雲泥の差だ。こうした異形の個性に揉まれていれば、自然とプレイヤーとしての自我と冷静さが磨かれていくのだろう。このバラバラな個性を、笑顔でまとめるSHINJOの凄さは、もちろん言うまでもないのだけれど。
キャパシティの広さが、強さの秘訣なのだろう。
日本ハムの野球くらいしか、私にはこのところ明るい話題がない。暗いニュースの最たるものが、このところ噴出しているイジメ問題。「学校なんか、行かなくてもいい、お前は俺たちが守ってやる」と言えるだけの強さを親が持っていれば、だいぶ違うんだろうに。
世間に合わせないと・・・と考え、子供の逃げ場すら作れない・・・・つまり親の器量が狭いことも、悲劇的結末の一因のように思える。もちろん、すべての場合がそうだとは思わないが、そういうケースも中にはあるのではないかということ。
ディープインパクトファンの福岡の自殺してしまった子は、凱旋門賞の敗戦で何を思ったのだろうか。あのディープでも負けるんだから・・と、思える余裕はなかったんだろうねえ・・・。
そして2つの補欠選。投票率30%台の選挙というのも、情けない。これはもう民主政治ではない。

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