最初にKKベストセラーズからの告知依頼です。
またかとお思いでしょうが、今週末も、同じく府中駅構内の啓文堂と、後楽園の山下書店で、拙著お買い上げ先着50名に私の当日予想が入ります。先週のリアクションがかなり良かったので、もう1回やってくれとのこと。予想の方はたまたま良かっただけだと思うので、あまり期待されてもプレッシャーなのだが、ま、興味のある方でまだお買い求めでない向きは、よろしくお願い致します。
先週末のことをもう少し。ジャパンCダートはダウンも当然だったとしても、ジャパンCまで前年比95.9%の売り上げというのは少なからず驚いた。ウーン・・・。
それから書き忘れていたことを1つ。あれだけの人数が集まったのに、競馬場で偶然行き会った人が何人かいた。一般席だけにこれはかなりの確率だと思う。競馬予想TVの学生アルバイトのスタッフ、それから最強の法則で馬券対決をした早稲田のチームの1人。会いそうな人とはなかなか出くわさないのに、よもやという人と会うのが、競馬場の不思議なところである。
さて、年はとりたくないもので、ジャパンCの日に3時間近く立ちっぱなしだった疲れから来る筋肉痛が、火曜になって出てきた。ふくらはぎから腰までが重く痛い。
その痛みに耐えて火曜、水曜はサラブレの原稿。連載の2歳戦チェックと、マイルCSの回顧が1月号に載ります。あとはルーティンの放送系競馬原稿を挙げて、水曜夜はとある方々と会食。イギリスの某銀行筋が牧場を作るとかで、タタソールズで金にモノを言わせて繁殖牝馬を買い漁っており、ヒンシュクを集めているんだとか。競走にも当然進出するそうだ。
前後するが、火曜日に、カゼニフカレテの関係者の方からの贈り物が届いた。こないだここでも触れたように、グリーンチャンネルのライドオンで、「ペパーミントの風に吹かれて」という名前の芸人さんが「結果分析」の1日AD体験をした模様が放映されたが、その時に私が馬のカゼニフカレテに絡めてイジったシーンを、関係者の方が見ていて、愛馬の名前を出してくれたお礼に・・・とわざわざ送って頂いたのだ。ほんの軽い気持ちでしたことなのに、こっちこそ恐縮してしまう。
以前優駿で、カネミノブの勝った有馬記念の思い出を書いた時にも、オーナーだった金指さんから直接お手紙を頂戴したのだが、馬主はほんの小さなことでも、愛馬が話題になると喜ぶものなのだということを痛感した。いや、こういう方々に、「競馬予想TV」は見せられないなあ(笑)。
水曜には残念な話題が2つ。ハーツクライが引退決定。毎日世話をしている人たちの決断なのだから、仕方ない。年齢を考えると、手術云々の選択肢も厳しいだろう。
ノド鳴りを公表した分、種牡馬としての評価にどう響くのかが分からないが、ただジャパンCでは、ノドだけでなく、体調自体がもう落ちていた。調教での急仕上げで外見はよく見せても、「内攻」は戻せなかったということだろう。張りが全くなかったというのはそういうことではないかと思う。
地方へ転厩したり、中央へ転入したりと、環境が変わることをキッカケにノド鳴りになる例も多いという話を聞いたことがあるのだが、考えてみれば、ゼンノロブロイもハーツクライも、海外遠征後に発症している。ダイワメジャーはどうだったっけ?もし本当に因果関係があるのなら、獣医学方面からの、今後の研究課題になる・・・のかもしれない。
もう1つはばんえい競馬廃止の危機。帯広だけが条件付きで存続の可能性を匂わせているようだが・・・・。存続させるための努力を自治体がどれだけしたのかという疑問は確かにある。しかし私はこの件については、知識があまりに不足していて語ることはできない。
ただ、この知らせを聞いてふと思ったのだが、日本には確かに公営ギャンブルが多すぎる。昔、アメリカで20年余りを過ごしたレコードプロモーターと話をした時に言っていたのだが、彼の目からは、日本人はギャンブルにおいて本当にクレージーに見えるそうだ。
パチンコ店が無数にある上に、公営競技としては競輪場が47箇所、オートが6箇所、競艇が24箇所、地方競馬が27箇所、そして中央競馬が10箇所(数は古いかもしれないけど)。もちろんすべてが同時に開催しているわけではないが、それでも常に30箇所程度は開いていることだろう。この狭い国土と人口を考えれば、客観的に見て異様な気がする。
別にどこを守るとか、減らすべきだとかいうのではないのだが、このままでは共倒れになる危険性は否定できないのではないだろうか。もちろん、例えば競輪場が激減したとして、その分の客が競馬に流れてくる保証はないのだけど・・・。ただ、これまで全てが共存してきたことは、奇跡的なことだったのかもしれないという気もする。

1