過日の新聞報道(サンケイスポーツ・北の国から)によれば、この夏は、馬産地での日照時間が不足しており、牧草の発育が悪いのだそうだ。7月は浦河で晴れた日が2日続かず、苫小牧では日照ゼロの日が12日間、3時間以内の日は21日間にのぼったとか。飼料の高騰による供給不足に加え、主食の牧草もピンチとあって、仔馬の発育が懸念されているという事態。
という話が信じられないほど、関東では連日晴天が続いた。府中では、夕立すらほとんど無し。隣の調布ではかなり降っても、府中では全く降らない日々。野草や芝が枯れてしまい、真夏なのにそこかしこに茶色の光景が広がっている。
ところが、先週後半からようやく雨がお湿り程度とはいえ降り出し、日曜には久々にまとまった量が。そして今週は暑さに翳りが出始め、夏も終わりが見えてきた。
時間は先週の金曜へ戻る。例によって新潟通いの週末。やっと後半戦へ入ることになる。
出発の金曜は、東京がこの夏一番の暑さ。その割りには車内の冷房は効きすぎることなく程よい感じだった。どうも、公共機関の冷房が今年は控え目な気がする。石油不足のために、ようやく冷房をコントロールする意識が出てきたようだ。
この暑さのために、自宅最寄の某駅では目の前で中年女性がいきなり倒れた。駅員を連れてきてその場を去ったのだが、荷物を抱えている自分もかなりフーフー。それくらい尋常ではない熱気がホームには立ち込めていた。
新潟入りするや、ホテルで即仕事に取り掛かる・・・はずが、部屋のLAN回線が切れていたようで、どうやっても繋がらない。そんなこんなで部屋を替えてもらうトラブルがあって、いつもより開始が1時間は遅れてしまった。
ラジオ日本の番組提供開始1周年ということで、競馬ラボのスタッフが新潟入りしており、夜9時過ぎから古川幸弘さんも交えて食事。不義理をしてひとり2時間くらいで戻らせてもらい、深夜まで予想原稿。
翌日は9時すぎに競馬場へ。そのタクシーの車中、運転手から以下のような話を聞いた。
★ 以前は、新潟競馬場の前の広い道にタクシーが数珠繋ぎに横付けできた。長い間、このスタイルで市内とのピストン輸送をして帰りの客を捌いていた。
★ それがこの夏から、横付けが禁止され、競馬場のロータリー内以外は停車してはいけないことになった。どうやら新潟競馬場の担当者が変わったようだ。
★ ロータリーの中にしか入れないとなると、リスクを冒して市内から競馬場までの距離を走っていくことは、燃料と時間のムダになる怖れがあるのでなかなかできない。たまたまロータリーに余裕があるケースしか、客待ちができないからだ。運転手間で連絡を取り合い、なんとかやりくりしてはいるが・・・・。その結果、関屋記念当日は猛暑の中、客はタクシー待ち1時間という状況になっていた。(いまや、重賞のある日しかタクシーが足らない状況にはならないそうだが・・・)
★ 道路での客待ちを禁じた理由は、「美観を損ねるから」の一点張り。交通法規上も問題はないし、近隣に住居はほとんどない。
★ 市内のタクシー組合が新潟競馬場にこの規則を変えるよう交渉したが、けんもほろろの扱いだった。
★ これまで、新潟のタクシー業界は、競馬場への客の輸送に貢献してきた自負がある。それなのに、こんな扱いをされるのは納得がいかない。組合が言っても競馬場はいうことを聞いてくれないから、ファンから帰りの不便さを訴えてほしい。
・・・と大体こんなところ。帰りのタクシーの運転手にもこの話を振ったら、ほぼ同様の話をしていたから、事実なのだろう。直接調べたわけではないので、細かい見解は避けるが、まあありそうな話ではある。
この日から解説は10R以降となったので、競馬場ではゆっくりとできた。観戦の一番の楽しみはやはり直線競馬。ニルスではなくてアイビススタンド側で見ると、さらに迫力がある。お客さんもよく知っていて、直線競馬の発走になると、ドッとアイビス側の外ラチ沿いに移動してくる。
土曜の解説は、買い目として当てたのは堅い11Rだけだったが、他の2つも本命馬が共に3着には入っていたし、12Rの方は3連単も取れたのでマズマズ。
18時過ぎの新幹線で帰路に着いたが、高崎大宮間が物凄い雷雨。真っ暗な中、稲妻が、まるで窓のすぐ外に落ちたかのようにバシバシ降っていた。しかし大宮を過ぎたらウソのような静けさだった。21時過ぎ帰宅。予想TVサマーシリーズ放送後の見栄晴氏と電話で話す。仕事を積み残したまま深夜2時過ぎに就寝。

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