この日は朝から霰が舞い、厳しい寒さの中の競馬となった。週後半の雨が馬場に残っていた上に、午後後半からは雨が本降りとなって、ほぼ道悪。芝は外目が短くて内目を長くするという状態を維持しているので、これまでの東京芝の通常パターンの反対となり、雨が降れば外から先にぬかるむ感じになったので、外目を回した差し馬がノメって伸び切れないシーンが続出し、内枠あるいは内目を突いた馬がかなり有利なコンディションに変貌していた。
土曜の見ものの1つは東京7R、大物候補と評判のペルーサ。力の要る馬場も苦にしないし追ってバテないあたりはさすが南米牝系の底力か。上がり最速を譲った2着ブルーグラスに迫られたが、手前もなかなか変えないし、物見をしたり、追われると嫌がったりと幼さを見せながらの勝利は見た目以上に楽だった。聞いた話では皐月賞には向かわずダービー一本に絞るそうで、藤澤厩舎お得意の青葉賞からの臨戦となりそうだ。本当に今年の3歳は役者が豊富だ。
雨と寒さはいよいよ増す中でのメインレース。バレンタインSの本馬場入場曲が、昨年までの「バレンタインキッス」から「チョコレートディスコ」に変わっていた。別にこの試み自体には反対しないが、こうした小手先には妙に気が回ることや、またいかにもアイドルに詳しい一部の若手がナイスアイディアとばかりに「どや顔」をしている様が思い浮かんで(笑)、個人的には何となく白けた。
さてこの日は、メイン前に3場メインと最終の馬券を買いこみ、バレンタインSを見終わると急いでフジテレビへ向かった。角田騎手のおそらくは関東最終騎乗となる東京12Rを見られないのは残念だったが、これは仕方ない。電車内で雑音まじりに聞いていた実況からは、なんと角田逃げ切り勝ちの声が。個人的に角田といえばシスタートウショウとノースフライトでの雄姿が忘れられない。ジャングルポケットの乗り替わりはかわいそうだった。
フジテレビの楽屋では、見栄晴氏を中心に、中京最終の配当が納得できないという話で盛り上がった。単勝140倍の14番人気が勝ち、15倍の7番人気が2着、250倍の16番人気が3着と入ったのに、これで123万余円とは信じられない。しかも3連複と3連単の的中票数がほぼ同じというのも妙だ。この配当に落ち着くカラクリは、数名が額を寄せても分からなかった。
また楽屋では、岡村麻純嬢からお手製のマーブルケーキが振る舞われた。番組では太組氏からあんな言われようだったが、彼女の名誉のために言っておくと、売り物にできるくらいのおいしさだった。
その太組氏は、フィギュアスケートに詳しい?ようで、芸術点への批評や蘊蓄を披歴していた。浅田と鈴木に期待しているそうで、特に鈴木のスケーティングがお気に入りとのこと。私は安藤に取らせてあげたいのだが。
番組ではダイヤモンドS◎トウカイトリック、きさらぎ賞◎ステージプレゼンス。狙い目はヒヤシンスS◎バーディバーディ。
翌14日はソコソコ馬券も好調。京都障害の白浜の曲乗り騎乗は、リアルタイムでは見逃したので慌ててVTRで確認。凄すぎる!
ヒヤシンスSは、今後のダート戦線を動かす馬が複数出そうな好メンバー。バーディバーディはやはり強かった。ソリタリーを2着までとし、マカニビスティーを無印としたのがキモの馬券だけに、マカニが直線で外から伸びてきた時はかなり焦ったが、やはり伸びあぐねた。ちょっとときめいたのはモエレデフィニット。道営時代の成績をよくよく調べたらビッグバンよりは強いことが分かったので、これを3着穴に忍ばせておいたのだが・・・。健闘空しく6着。ビッグバンは芝に向かった方がいいような気も。
きさらぎ賞は負けたとはいえレーヴドリアンの強さだけが目立った。時計はソコソコ評価できる。ダイヤモンドSは声援むなしく、トウカイトリックがゴール前で前が詰まって5着まで。VTRではかなりベルウッドがフラついていたが、結果はともかくあれが審議対象にならないのはおかしい。ゴール写真を撮影していたカメラマンのあきちんと打ち上げで合流したが、やはり同じ疑問を持っていた。もっとも不利がなくても、3着まで上がれたかどうかは微妙か。
来週は芝路線からも有力馬が参戦してくるフェブラリーS。打ち上げでは出走馬の適性や、サクセスブロッケンの鞍上(この時点ではまだ内田は無理そうという情報だった)が誰になるかで盛り上がった。
※ なお前週の小倉大賞典ゲート誤作動問題は、馬三郎紙によれば、スターターがレリ
ーズを握っていたのを見たと証言している騎手がいるとのこと。もし本当なら大問題である。ただの機械の誤作動でないとすれば、少なくともドリームサンデー絡みの馬券は全額返金すべきである。(その後JRAHPには事故調査の経緯が掲載され、誰にも落ち度がなく、機械もその後の検査で異常があった形跡がないとの報告があった。この掲載については評価するが、じゃあなんであんなことが起こったのかという説明にはなっていない。人にも起因していないし、機械にも異常を認めない故障なんてあるものか)

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