プロ野球はセもパもまさに天王山。にもかかわらず、この時期に地上波の放送がない。春夏はともかく、さすがにこの時期は関東圏でも、巨人戦くらいは放映枠を取ってあるかと思っていたが、野球も徹底的に嫌われたものだ。試合自体は面白いものが多いだけに、少々残念。これでは将来的に、本当に子供たちが野球選手を志さなくなり(だって見てない訳だから憧れる事もない)、衰退の一途をたどる公算は高いと思う。まあ見たい人はスカパーで・・・ということになっているから、全くお茶の間から消滅したわけではないけれど、確実に裾野は小さくなっている。
さて、その2として、昨今目にした記事から、腹立たしさを覚えた極致のものを取り上げる。これは先週9月13日発売の週刊文春から(今売りの号ではない)。文春の記事は昔から玉石混淆で(スペシャルウィークのスパイク鉄疑惑なんていう最低最悪の駄記事は文春だったっけ?新潮だったっけ?)、この13日号でも荻原博子氏の郵政民営化後のシミュレーション記事などは、今取り上げる価値と分かりやすさという点で、とても良かったと思う。しかし「新聞不信」と題された、編集部の手によるものらしいコラムは、すべてを打ち消してしまうほど最低最悪レベルの酷いものだった。
概略は、小沢批判が骨子となっているもの。別に小沢批判自体はどんどんやっていいと思うし、自民バンザイ、民主ウザイという人がいてもいいだろう。ただ政策への批判は皆無の前半からやや雲行きが怪しく、記事中盤は、小沢が田中角栄を尊敬しているといっていた発言を引いて、金に汚い政治家を尊敬しているのだから小沢の清廉度も怪しいとしていたもので、まあこれも幼稚な展開だが、悪口レベルで特に問題はないと思う。
酷いのは結論の部分だ。小沢を支持する新聞が毎日と朝日で、先日この2つの新聞の販売拡張員や配達員が相次いで殺人事件を犯したことに話が飛ぶ。そして、『「剛腕」と賞された小沢氏には、(この2人の殺人者を抱えていた2紙は)心強い味方であろう。せいぜいぶっ壊してくれ』と締めくくっている。
これは全く酷い話だ。ライバル誌本体とはいえ、これはあまりにもバカすぎる。「配達員が殺人事件を犯した⇒だからその新聞が応援している政治家は酷い人間だ」という結論は、筆が滑ったにしても空いた口が塞がらない。敢えて書くが、こんな馬鹿が言論の自由とかいってクソ記事を書き流しているのかと思うと、言論弾圧にも一分の理があると言いたくもなる。しかもこいつは(滝)とか書いているだけで無署名なのだ。ブログ(でもどうかとは思うが)ならともかく、公的出版物に無記名で批判記事を書くなんてこと自体が許し難い。
不特定多数に媒体を通して何かをアピールするにも、それだけの品性や資格というものが必要なのかも。まあそしたら真っ先に資格抹消されるのは私なのだろうけれど(苦笑)。まあでもこの滝とかいう奴よりは卑怯な人間ではないつもりだ。

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