ダービー翌日の新聞スタンド、ダービーを一面に持ってきたスポーツ紙は皆無(関東圏では)。もちろん当日は全紙一面ではあったが、結果となるともうどこも扱ってくれなくなってしまった。もっとも競馬を取り上げるサンスポでも、裏一面すら取れていないのは寂しい。
それにしても、ロジユニヴァースは最終オッズでも2番人気(実質馬連換算だとアプレザンレーヴが2番人気だったようだが)。ファンは実に慧眼だったということか。そしてリーチザクラウンも5番人気。普通なら皐月賞のていたらくを見れば、この2頭のどちらかならともかく、なかなか両方は買えないものだ。ダービーだけに、常識に掛かるレースになるという先入観が拭えず、理由はどうあれ、あれだけ皐月賞で負けた馬を上位評価することはできなかった。
あとは、馬場が内も外もないくらい悪くなって、ああなってしまえば内を通った方が圧倒的に有利。別に先週までの傾向であの2頭が来たわけではない。(前週までの馬場も、言われるほど外は不利ではなかったし、先週について言えば土曜も当日午前も、外からでも力があれば十分上に来られる馬場だったのは明白)
だからその点を分かっているかどうかというのも大きなポイントとなった。横山に武という、馬場把握能力の2大巨頭で決まったのは当然とも言える(アンカツも同等だが、馬が弱すぎた)。
それから、予想TVでも述べたように、皐月賞当日がいかに高速馬場だったかということも改めてよく分かった。
一番展開に恵まれたのがリーチザクラウン。アプレザンレーヴはヨレ癖がある。ナカヤマフェスタは一番キツイ競馬をしていた。そして今年の3歳牡馬は、みな自分の得意な環境下では強く、真の強さを持った馬が皆無であったこと。いろいろなことが分かったダービーでもあった。夏競馬から、秋の新しいスターが出てくる可能性も十分だろう。
さてダービーが終わっても、不順な天候は続いている。水曜も夕方に強めのにわか雨が府中を見舞った。今週末も、現時点では曇りだが、いったいどうなるか。外の芝を刈ってあるのと、究極の道悪の中で競馬を行ったことで、一気に外差し馬場になる可能性もある。天気を読むだけではなく、馬場いじりの加減にも大きく左右されるのだから、東京開催は本当に骨が折れる。
なお予想TVは今週から少なくとも4週連続で出演との指令です。

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