10日水曜は、某集団によるPOGドラフトが都内某所で開催された。会場入り前に私用で新宿。歌舞伎町の客引きの様変わりに改めて驚く。一昔前までは強面系が多かったのに、昨今はホスト系・・・しかもペーペーのホストがその任に当たっているようで、アホ面ばかり。暇なもんだから客引き同士でキャッキャッしゃべり合っていて、どうも妙な感じだ。
22年前のラジオ駆け出し時代、ドラマで使う盛り場の効果音を録ってこいと命令されて、手提げ袋にデンスケ(当時はまだDATがなかった)を隠し持ち、マイクを忍ばせて深夜の歌舞伎町をうろついたことがある。しかしマイクが袋の中だと、どうしても音がこもってしまうので、マイクの先だけを袋から出して歩いていたら、とうとう客引きの怖そうなアンちゃんに見咎められて追われ、23時ころの歌舞伎町を早歩きで逃げ回った思い出がある。まあそんなことがあったから、どうしても歌舞伎町にはピリッとした場所という印象が抜けていない。区役所から楓林会館あたりには、まだ昔の空気が残っているような感じもあるけれど。
さてドラフト。10頭持ちのルールで関東3頭以上、新種牡馬1頭以上の縛りがある。前年度は10勝したものの、ランフォルセとサトノエンペラーあたりが出世頭では水準以下の成績となってしまった。今年も25名参加の大所帯、重複指名はクジ引き。1位アドマイヤプリンスが競合してしまい、2分の1のクジに負ける。外れ1位はスカイフォレストとなった。
表に出づらい故障情報や欠点なども把握しているオール業界人がメンバー故、普通なら1位指名で消えるような馬を誰も指名しないという、極めてクセのあるドラフト。母○○やら母○○が、5順目になっても出てこないし、それでいて9順目でも思わぬ馬で競合が出るくらいなのであるから、タチが悪い(笑)。
ちなみに私の選択はフジキセキ産駒が4頭、また国枝厩舎が3頭という、意図したものではないのに偏った結果になった。
帰宅後、やや時間があったので、前の週に録画しておいたNHK「SONGS」、矢沢永吉の回を見る。これもやはり20年ほど前、エフエム東京の7Fのレコーディングスタジオの前で、公衆電話で話している矢沢を見たことがある(当時はまだ携帯がなかった)。あの口調そのままで電話しているので、妙に感激したのを思い出した。まあ公衆電話とはいえオープンエアなので、他の人が周りにいることを踏まえてイメージを崩さないためにあの口調だったのかもしれないが・・・・。ちなみに私はジョニー大倉の車椅子を一日中押していたことがある。
当時のエフエム東京にはライヴの録音番組があって、レコスタにはトラックダウン立ち合いのために思わぬ大物がやってくることがあった。一番驚いたのは突然暗闇からティナターナーが現れた時だった。トラックダウンに集中するために、たまにスタジオの中はもちろん、外の灯りまで落とすケースがあるのだが、暗くて誰もいないと思いこんでいたところに突然ティナが湧いてきたのだから、レコスタ前を何気に通過しようとしていた私は腰を抜かさんばかりに驚いた。ジェロニモみたいな羽を全身につけたPファンクの総帥、ジョージ・クリントンが現れた時も驚いたが、この時、彼は騒ぎながら登場したので人がいる気配がしていた分、心の準備はできていた。
今から思えば、共に握手くらいしてもらえばよかった。

75