月曜は正午すぎに東京競馬場。代替開催とあって、普段の土日には見ない顔が結構いた。気候も暖かく長閑なムードで、まさか翌日からあれほど冷え込むとは想像だにできなかった。
そういえばこの「代替」という文字、普通なら「だいたい」と読むべきだが、競馬では「だいがえ」なのだと、昔競馬番組の台本書きをしていた頃に散々指導された。JRAの上の方に、こういうどうでもいいことにウルサイ人たちがいるらしく、「施行」は「しこう」でなく競馬の場合「せこう」、また「馬券」ではなくて「勝ち馬投票券」(この言い方は単勝馬券なら分かるがそれ以外の馬券には使えないと思うのだが)・・・・本当に噴飯ものだった。いったい何がしたくてこういうことに神経を尖らせる御仁たちがいらっしゃるのか、全く理解を超えている。POGという言葉を電波に乗せてもダメという時代もあった。もろもろ、現場の職員の人たちが頑張って戦ってくれたお陰で、かなり改善されたのだが。
これらの例と意味は変わるが、馬インフルエンザの時にはグリーンチャンネルで「この件については絶対に触れてはならない」という通達もあった。JRA側がデリケートになるのは分かるが、検証番組も作ろうとせずにこういう姿勢に出たのは、実に情けない限り。
もちろん放送現場ではみんなが同調していたわけではなく、心ある人たちはたくさんいたのだが、瑣末な言い回しを統制したり、臭いものにフタをしたりして管理した気になっているJRAの姿勢は、当時滑稽ですらあった。今は知らんが。
さて月曜の東京競馬場では、係員の方々が芝刈り作業に勤しんでいた。一列に4,5人が並んで、手押しの機械で刈るという、人力作業。この日はスタンド側の半周分の、4分どころより外を入念に刈っていて、内を残していた。やはり、前にも書いたように連続開催では当初内の芝を残す整備になっていることが分かって得心。これだと、特に時計は速くならないし、開幕週でも前有利には偏らないと思う。
ただし、今年は春が寒過ぎて芝が全体的に育ってない。いつもは風にそよぐ芝が細いままでヒョロッとした感じ。こうなると、いくら内の芝を残しても馬場が堅いままで、やはり内有利ということになる可能性もある・・・・なのだが、中間は相当雨が降った。府中は木曜終日、金曜も半日以上降っている。土曜は晴れるので回復には向かうだろうが、外目を短く刈っているから、馬場は外から乾いていくはず。ならば意外と外差しになるのかも・・・・ウーン、土曜の芝はしばらく様子見グラスワンが適切か。
2時くらいからは夏目耕四郎氏との観戦。地方競馬のあり方や交流重賞の話、競馬の社会認知の話などダラダラまったりと。その合間に馬券を買うが、どうしても1頭割り込まれて3連単が取れない。傷を広げて終わる。
この日の売り上げは、前年土曜の開催と比較して8割増とのこと。土日に来られない仕事の人たちにはまだ開拓の余地があるということか?(そういう人たちは仕事があって腰を据えられないので、土曜日曜にPATを使って買うということもできないのだろう)
週前半はプライベートでバタバタ。仕事はうまレター原稿の校正、それから青本の原稿締め切り。23日午後は東京スポーツ主催のダービーイベントの打ち合わせ。
それにしてもこの寒さ、春の東京開催が始まるなんて信じられない。というか、今年は春という季節そのものが無くなってしまったかのようだ。寒さが収まった頃にはもう初夏になっているのだろう。

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