まず「糸魚川グランフォンド その1」を読んでね。
第二エードからは2車線の快適な下り基調の道を少しずつアップダウンしながら走る高速ステージ!あちこちから刈ったばかりの稲のにおいがしてくる・・・・うわぁ脱穀中の稲わらクズもとんでくるよぉ〜。
「丘」を越えて・・・・って実はフロントをインナーに入れなきゃならないほどのかなりの斜度、標高は100m〜200mを稼ぐのだが今までの峠が峠だっただけにホントに「丘」感覚。
海の香りが漂ってくると第3エード手前の山越え、丘感覚のつもりがいきなり不吉な表示を発見・・・「10%」・・・・
海に近い標高まで下がってきているから気温も高いし日影もなく日差しもきつい、結構応えますわ。
最後の激坂に備えてちょっと足を保護、わざとインナー&ローのダレダレモードでのんびり登る。
次の第3エードは14時で足切り、今回の走行プランは80km地点の第3エードに13時に到着して最後の難関と海辺をのんびり走行して16時にゴール予定だったが現在時刻は12時ちょっと過ぎ、ホントLUNAとキシリウムSLの性能に助けられている。

大糸線の踏切を越えて姫川を渡ると第3エード

ここの笹寿司は箱で押しが入れてありとっても美味!
コース説明では最後の難関には少しだけ20%オーバーの激坂があるってんで時間にも余裕あることだしここではゆっくりと休む・・・・オレンジ食べまくり。
さて、最後の難関、距離9kmで700m近い標高を稼ぐ。乗鞍スカイラインは距離14kmで標高1100m稼ぎだから同じ程度かな、空気が薄くならない分だけいいか。
最初は渓流沿いの緩やかな登りを延々と登る・・・・この緩やかな登りが延々ってのが結構クセモノであとからものすごいプレゼントがある確率が非常に高い!
・・・・・やっぱり!
たいして標高も稼がないのに距離だけ稼いだのでいきなり気分はブルーです。

間違いなく15%オーバー、でもコース説明では「少しだけ」だったよな。
もう何人も引きが入っている。ここは坂の本場飛騨地方の自転車乗り、しかも坂馬鹿の聖地乗鞍を職場に持つ男のプライド炸裂!絶対に下りないぞ。・・・・しかし83キロの体重を重力に逆らわせることの辛さよ。
もう、ポジションがどうのとかケイデンスがどうのなどといっている場合じゃない。
え、足首が下がるのは良くないペダリングだって?
もうねぇ、サドルの後ろからケツはみ出しまくりで足首下げてクランクに蹴り入れてやらないと前に進まないのよ。
もう引き足なんてもんじゃない、強引にクランクを持ち上げている感覚!
ところで、
ねぇ・・・・激坂区間って「ちょっと」って言ってなかったっけ?

どこがちょっとやねん!
「ここで激坂終了です。あと2.5kmがんばってね」
スタッフの声が響く結局超激坂区間は約2km
・・・はぁ、やっと終わったか・・・・
って終わってねーよ!
確かに超激坂区間は終了したけどフツーに激坂な区間がさらに頂上まで延々続いていた。
脳汁全開アドレナリンやエンドルフィンの大量噴出でエヘヘヘヘヘヘヘと意味不明な薄笑いを浮かべてもうあっちの世界に逝きながらクランクを回す。
でもね、頂上に着くと

黒姫山からのこの眺望、糸魚川市と日本海一望。
・・・・この風景でこっちの世界へ帰ってこれました。
さて、今度は嫌いな激下り。
グレーチングや穴ぼこを避けながらゆっくる下るもんだから手がしびれてきちゃいます・・・いえね、あっしは登りではめったに休まないけど下りではよく休むんです。
ブレーキとホイールが過熱するのもおもしろくないしね。
3回ほど休んでようやく快適といえるレベルまで道が落ち着いてきた。
さて、ここからは海沿い平地ステージ、第4エードで今まで我慢してきた笹団子を大量に食べるのだ!
自転車百哩走大王は基本的に個人参加者の集合体、個人のペースで楽しく大会を楽しむのが基本。もちろん大会前夜や大会あとには仲間同士の前夜祭や反省会温泉入浴会などがある。各大会には「現地実行委員」が世話役に立候補し大会開催地周辺のうまい物情報や温泉情報などを集めて提供したりしてくれる。
大王では交通ルールや乗車マナーを守るのは当たり前の世界、守れない者はチームジャージ没収永久追放という厳しい掟がある。みんな一癖ありそうな面をしているけど実は大の自転車好きで大の紳士の集まり。
自転車長距離遊びの互助組織「センチュリーランを走る会〜自転車百哩走大王〜」にはロングライドのノウハウもいっぱい、興味のある方はのぞいてみてくださいな。
http://www.marv.mediatti.net/~daiou/index.html
だから大会ではレースまがいのチーム走行はしません。でも大会のコース終盤はは仲間同士で健闘をたたえ合ってゴールまで「鈍行列車」を運行します。

潮風を感じながらゴールを目指す!
あんなにつらかった激坂や厳しいコースをどうしてまた走りたくなるのでしょうね、つらければつらいほどおもしろいと思うのはやっぱり「輪病」なのでしょう。
たくさんの人とアナウンスに迎えられて無事ゴール!
ホント楽しかったよ、スタッフの皆さん、沿道の市民の皆さん、エードのボランティアの皆さん本当にありがとう。

完走証と参加賞・・・・・参加賞がズワイガニって・・・・GF糸魚川に参加する方はクーラーボックス忘れずに。

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