「ALWAYS 三丁目の夕日」
ボクは邦画をあんまり信用していないので観る気はなかった。
今までの邦画のVFX(ヴィジュアルエフェクト)など「ガメラ」ぐらいしか感動的なものはなかったからだ。
なにかのDVDで予告編を観た。
「ALWAYS 三丁目の夕日」山崎貴監督のVFXは予告編から違っていた。
何もない上野駅のシーンから。それでレンタルしてみた。
冒頭、電気屋さんからまだTVが配達されないので、プロペラ飛行機を持って外に飛び出す子供達。飛行機を飛ばすとそれが屋根を越え、都電のある市街地へと観客を誘う。
ボクは不覚にもこのシーンから涙がこぼれてきちまった。
やるじゃないの・・・
昭和33年設定のこの映画ではあるが、高度成長前の昭和の貧しく気分を出しているかどうか、その対象年齢のレトロを満足させられるかどうか・・・そんなことは一切気にならない。むしろ西岸良平のコミックをどう映像化するか、なのだと思う。
そう考えれば、30年前にそのオリジナルコミックを熟読していた世代であるとことろのボクは、ステロタイプなお涙頂戴ストーリーとはうつらないのだ。
原作の持つ哀愁、その気分を映像化に成功した稀有の作品といってもいいのではないか。
役者の個性が全て際立っている演出も見事だと感じた。
今頃ですが、泣けました。
純君ではなく、新人俳優だったほうが良かったかも〜!

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