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2009/12/22

マキアヴェリ  -38  国家編-5  マキアヴェリ 

いくつかの民族は、なぜ自分たちの土地を捨てて他国に侵入し、そこで国を創るのかの理由だが、これは戦争の一種と見るべきであろう。


この人々は、戦乱によるか飢餓のためかして、やむをえず家族ともども侵入してくるわけだが、この種の侵入は、領土欲に駆られてではない。  とはいえ、先住民を追い出したり殺したりする事においては、変わりは無いのである。

だからこそ、通常の戦争よりも残酷な様相を呈する場合が多いのだ。  

このやむをえずにしても、新天地を求めて侵入してきた民族がもしも非常に多数の人間からなっている場合は、必ずといって良いほど先住民族を追い出し、殺し、財産を奪った果てに新国家を建設するようになる。

そして建設の後は、モーゼがしたように、またローマ帝国のあちこちに侵入した各民族が行ったように、地名を変える現象が起こる。


ガリア・キザルピーナと呼ばれていた地方がロンバルディアと呼ばれるようになり、ガリア・トランサルピーナがフランスになるという具合で、侵入してきた民族の名にとって変わるというわけだ。

イタリアはスキャヴォーニに、パンノニアはハンガリアに、ブリュターニアはイギリスに変わったように、例をあげていくときりがない。

モーゼも、彼が征服したシリアの一部の地方を、ユダヤと呼ばせたのであった。


                                                  −政略論−








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