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2006/4/23

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4月18日ー21日、中国の胡主席が、アメリカを訪問し、20日にはブッシュ大統領と会談を行いました。 

当初から、国賓待遇を要求する中国に対し、アメリカ政府は国賓訪問ではないという立場を貫き、ブッシュ大統領夫妻との昼食会も、公式晩餐会でないことがアメリカ政府のメッセージで、怪しい雲行きの中で会談が行われましたが、重要案件に関しては何一つ具体的に取り決められたものはなく、

胡主席に対する、チベット・台湾・法輪巧・アメリカの人権団体の抗議デモや、歓迎式典の中で胡主席のスピーチの時、大きなヤジがあり、一時スピーチが中断するというハプニングがあったり、
http://www.youtube.com/watch?v=X1HsmmJgLn0&search=china%20president
中国の国歌演奏がアナウンスされる際に、中国の国名ではなく、台湾の正式国家名が司会者により紹介されるなど、胡主席はコケにされたような扱いを受けました。

台湾問題は、中国にとって重要案件の一つであることは、アメリカ政府も十分認識している事で、今回のような米中首脳会談という重要な外交の場で、国名を間違えるわけがないので、意図的なものであるように思われます。 また、大紀元の記者のヤジにしても、最初から予測されていたもので、通常であれば事前にこういったことをしないように注意しておくべき物であったようにも思います。 すなわち、これら一連のハプニングは、中国に対するアメリカのメッセージであると考えられます。



今回の会談での重要案件は、何かと問題の多い中国政府が、世界に対して責任ある行動を示す事をアメリカが要求している事で、列挙してみますと、以下のような内容があります。

1)安全保障
 中国の軍事力強化に関しての透明性や、イラン・北朝鮮の核拡散問
 題、イラン・北朝鮮・スーダン・ナイジェリア等の非民主独裁国家との商取引を改
 める。

2)人権問題、言論の自由 

3)人民円切上(=アメリカ貿易赤字の改善) 

4)知的財産権の保護


特に、知的財産権の保護問題では、マイクロソフト社は中国で大きな被害に会っており、
政治問題化していました。 少し具体的に説明しますと、マイクロソフト社が対中進出したのは1992年ですが、中国ではマイクロソフト社の偽者ソフトウェアが出回っており、約10年前では98%が模倣品、最近では90%が模倣品といわれています。 

マイクロソフト社の看板商品である「Office and Word」は全世界一律200ドルの値決めががされていましたが、中国の都市部では悪質な偽者や、不法コピー商品が約1ドルで出回っていました。 これにマイクロソフト社は抗議するも、中国政府は改善に取り組まず、放置していました。 しかも、この知的財産権侵害に対して、中国政府がとった対応は、不法ソフト生産者には手をつけず、それを使用した最終消費者をとがめる対応をとろうとして、世界中の顰蹙を買いました。 恐らく、中国マフィアが関係していたり、当局との癒着も推測されます。  

面白い話がありますが、ブッシュ(父)政権下のバシェフスキー通商代表が、中国社会での知財権の不正に対し抗議するため、中国当局に訪問をしたら、その交渉相手の役人達も不法ソフトを使っていたというもので、国際社会でのルールを守らない中国政府の不正には根の深いものがあります。

ご存知の通り、別にマイクロソフトに限ったことではなく、欧州製品も大きな被害を受けており、いつがきても改善しない中国政府に対して、国際社会で政治問題化しているのが現状です。

このような背景の下で、胡主席はマイクロソフト社を訪問し、ビル・ゲイツ会長に、過去の非を認め、「中国政府は最近、知的財産権保護対策として海賊版ソフトの製造工場の閉鎖や正規のソフトウエア利用を義務付ける法整備を行う」と、実質的な謝罪・表明をさせられる事になりました。

一国の元首が、一民間企業の会長に実質的な謝罪をさせられ、対策を表明させられたことは、極めて異例な事であり、マイクロソフト社の力を見せつけられると共に、いかにこの中国の知的財産権問題が国際社会で政治問題化しているのかを知るには、この一件からも伺い知る事が出来ます。

ただ、ボーイング社への訪問では、最新型の737旅客機80基を購入するという土産を持参したので、胡主席は歓迎され、面子を保つ事ができました。

しかしながら、前述の如く、重要な政治案件については、何一つ具体的提案が表明されず、ブッシュ大統領から攻められっぱなしであり、たいした首脳会談にはなりませんでした。

もう少し、アメリカを追い込むような提案や発言を準備していると思っていましたが、期待ハズレで、盛り上がりもなく、成果のない会談であったように思います。


BBCの報道

この中に、胡主席のスピーチがヤジにより中断させられた件や、国歌をアナウンスする際、台湾の正式国名を紹介したハプニング、また胡主席に対する抗議の部分が中国メディアでは編集され切り取られて報道されている事が紹介されています。

Bush presses China over currency
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/4925704.stm

US protocol crumbles on Hu visit
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/4929066.stm

China media blank out Hu protest
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/4930054.stm

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