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2006/11/18

山上の垂訓(すいくん)  新約聖書
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■ Sermon on the Mount   1481年 - 1482年
Fresco, 349 x 570 cm
Cappella Sistina, Vatican
ROSSELLI, Cosimo 作

新約聖書(マタイによる福音書第4章−7章)
http://www.is.seisen-u.ac.jp/~zkohta/bible/new_t/mat.html#mat04


当時、ユダヤ教のラビたちの教えは、形式的なものにこだわり、律法を守ろうにも、金持ちは守れるけれども、貧しい人達は守りたくても、守れないようなものとなってしまい、真の信仰からは、ほど遠くなってしまっていました。

イエスの教えは、慈悲に満ち、暖かい人間愛を説いたもので、彼の関心は、貧しい人、恵まれない人、病や障害に苦しんでいる人、罪深い生活を送ってきたことを後悔している人たちに向けられました。

そして、ガリラヤ中を回って、イエスの教えを説き、民衆のありとあらゆる病や苦しみを
癒されました。 イエスの評判は、現在のイスラエル、ヨルダン、レバノン、シリア中に広まり、大勢の人達がイエスのもとにやってきました。 

そこで、イエスはこの群集を見て、山に登られ、腰を下ろすと、弟子達がやってきて、イエスは口を開き、教えを説かれました。  これが有名な、山上の垂訓(もしくは山上の説教)と呼ばれるもので、有名な 「だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい」 や 「汝の敵を愛しなさい」 という言葉は、この時に述べられた物です。

しかしながら、新約聖書は、イエスが亡くなった後、教えを弟子達がまとめたもので、実際にはイエスが様々な機会に述べられた事を、福音書記者がこのような形にまとめたものであると考えられています。

                 山上の垂訓(略)

心の貧しい人々は、幸いである。 天の国は、その人たちのものである。
悲しむ人々は、幸いである。 その人達は慰められる。
柔和な人達は、幸いである。 その人達は地を受け継ぐ。
義に飢え乾く人々は、幸いである。 その人達は満たされる。
憐れみ深い人々は、幸いである。 その人達は憐れみを受ける。
心の清い人々は、幸いである。 その人達は神を見る。
平和を実現する人々は、幸いである。 その人達は神と呼ばれる。
              (略)
あなたがたも聞いている通り、 「目には目を、歯には歯を」 と教えられている。 しかし言っておく、悪人に手向かってはならない。 だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬も向けなさい。 あなたを訴えて、下着を取ろうとする者には、上着をも取らせなさい。 (中略) 「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。 しかし、わたしは言っておく。 敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
              (略)
施しをする時には、偽善者たちが、人から褒められようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはいけない。 (中略) 施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。 あなたの施しを、人目につかせない為である。
              (略)
自分の命のことで、何を食べようが、何を飲もうかと、また自分の体のことで、何を着ようかと思い悩むな。 (中略) あなたがたのうち、誰が思い悩んだからと言って、寿命をわずかでも延ばすことができようか。
              (略)
人を裁くな。 あなたがたも裁かれないようにするためである。(中略) あなたは兄弟の目にある、おが屑は見えるのに、何故自分の目の中にある丸太に気付かないのか。
              (略)
求めなさい。 そうすれば、与えられる。 探しなさい。 そうすれば見つかる。 門を叩きなさい。 そうすれば開かれる。
              (略)
狭い門から入りなさい。 滅びに通じる門は広く、その道も広々としていて、そこから入る者は多い。 しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細い事か。 それを見出す物は少ない。

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この山上の垂訓を呼んでいると、今日のキリスト教圏の欧米人の考え方の基礎になっているような気がします。 ディズニーなどでも 「星に願いを」 という、有名な曲がありますが、願いは叶うという発想の原点は、ここにあるように思います。



 
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