6月22日、ナショナルリーグ東地区の3位のワシントン・ナショナルズはアメリカンリーグ西地区2位のシアトル・マリナーズを迎えて
交流戦が行われました。
往復6時間の車での出張の帰りワシントン市内のアナコスシア河岸にあるナショナルズ・パークに立ち寄りました。先週は日

本からの来客と全米オープンゴルフ観戦やゴルフプレイなどをし疲労が抜け切れていませんでしたが、リーグの違うイチローがワシントンでプレイするのを見るのは
数年に1回あるかどうかですので直前になって思い切ってチケットをとって行くことにしました。この日は折しも関係者から聞いていた
「ジャパン・デー」。試合前に外野席裏の入場スペースでの
和太鼓の演奏(猛暑の中のパフォーマンスでかわいそうにも若い女の子は熱中症にかかっていました)、4回裏終了時におこなれる名物プレジデンツ・レースに
サムライの特別参加などありましたが、その日はジャパン・デーだったということを認識している観客は多くなかったように思えました。
日本人観客は到る所

で目にし、私の隣に座った観客もフィラデルフィアからこの試合のために駆けつけた非常に詳しい熱狂的なマリナーズファンで選手の特徴や現在の状況などを丁寧に解説してくれ楽しい時間を過ごしました。この日は
ホットドッグが1個1ドルの日(1人2個まで)で飲み物や食べ物を受け取った観光客だと思われる日本人の若者が全て落としてしまい、まわりのアメリカ人に「落としたからもう一度作ってやって」と調理人に頼んでくれている様子をみて、
アメリカ人の親切さを再認識しました。
イチローは例年にない長いスランプから完全に立ち直った気配の
10試合連続安打(この日の内野安打を含めて)なのですが、
11年連続200安打達成のためには試合数として折り返したところで100安打に達していなければならないのにまだ85安打と後半戦にかなり

頑張らなければならず、奮闘を期待したいと思います。3回にはジェイソン・ワースの大飛球を背走しながら好捕するなど随所に
イチローらしさがありましたが、7回表2アウト1・2塁で登場したイチローはこの日
101マイル(約163km)の速球を記録したヘンリー・ロドリゲスに三振で打ち取られてしまい、翌日会社へ通勤中の車中でナショナルズが勝ったハイライトとして、このシーンはラジオのスポースニュース・ハイライトとしてなんども放送されていました。やはりピンチにイチローを打ち取るということは
成果の象徴なのでしょう。私の前に座ったベンチ上最前列のマリナーズファンのアメリカ人たちは日本語で何て声援するんだと聞き「イチロー・頑張れ!」と教えると眼の前にいるイチローにそう声援を送り
イチローは微笑んでいました。またこの日ナショナルズが2対1で勝ったことにより偶然にも両チームとも勝率5割ちょうどになりました。

イチローのカメラ目線?

ナショナルズパークでは試合前の国歌斉唱時に軍旗の入場がある

ナショナルズ先発のジョン・ラナンは5-2/3回3安打1自責点

イチローは4打数1安打で10試合連続安打に記録を伸ばした

初回の先頭打者でセーフティ・バントを試みるもののピッチャー・フライとなってしまった

マリナーズの先発エリック・ベダードは6回3安打2失点(自責点0)

ナショナルズの3番三塁手、ライアン・ジマーマンは私のお気に入り

回の合間にファンサービスでTシャツを投げ入れるナショナルズのマスコット(国鳥の白頭ワシの着ぐるみ)

イチローはこの日まで85安打だがMLB全体の17位でトップのエイドリアン・ゴンザレス(レッドソックス)までは24本差もついてしまっている

6回表に投手強襲の内野安打を放つ

名物のプレジデンツ・レースに途中から飛び入り参加したサムライは小さすぎて気づいた人も少ない?

ナショナルズの1番・右翼手ジェイソン・ワースは大金を払ってフィリーズから獲得したものの打率.235と低迷

三塁手ジマーマンの守備

イチローいつもの決まりポーズ

この日101マイルを始め100マイル以上を連発したナショナルの二番手ヘンリー・ロドリゲスにイチローは好機に三振を喫した

代打で登場したマリナーズの新人ダスティン・アクリーは2009年にストラスバーグに次いで全体2位でマリナーズに指名された将来の有望選手

ジェイソン・ワースの打撃

野球道を究めるイチローの澄んだ眼。ベンチ上2列目だから撮れる大画面のイチロー