アトランタには20年ぶり以上ですが、前回は郊外の支店を訪れただけなので
アトランタは初めてといってもいいかもしれません。アトランタという名前を聞いて思い浮かぶのは、アトランタが舞台となった名作「
風と共に去りぬ」、有森裕子がマラソンで銅メダルを獲得したアトランタ・
オリンピック(1996年)、黒人の公民権運動の指導者・
キング牧師(生家や牧師だった教会一帯が国立史跡となっている)、コカコーラ本社、24時間ニュース局CNN本社、そしてメジャーリーグの
アトランタ・ブレーブスぐらいです。その中で短い滞在時間の中でCNN本社スタジオツアー、コカコーラ博物館とアトランタ・ブレーブスの試合観戦を行いました。
24時間ニュース番組を提供しどこよりも早く世界中のニュースを手に入れられる
CNN(ケーブル・ニュース・ネットワーク)本社は市の中心部にアトランタ・オリンピックを記念して作られたセンテニアル・オリンピック公園に面してフードコート、ブレーブスの公式ショップなどがある巨大なアトリウム、その一角にはオムニホテルを抱いて建てられています。3月11日にイギリス・リバプールに出張していた時、日本の
震災・津波のニュースをいち早く知り、刻々と変化する状況を報じていたCNN局にチャンネルを合わせっぱなしにしていました。アトリウム内を一気に8階まで上る
世界最長(といっていたような)のエスカレータに乗り、まずはシアターでニュース放送の舞台裏に触れ、ツアーガイドが質問に答えます。いくつもの画面が現れ、ディレクターの指示でアンカーと呼ばれるキャスターがニュースを読む、TVCF最中のキャスターの様子も見られます。ちょうどその時は夕方のニュースの最中で、私のお気に入りのブルック・ボールドウィンという
才色兼備のアンカーが登場していました。その知的で隙のない美貌といいニュースをよどみなく様子は
芸術でもありしばし見とれていました。経歴を調べてみると大学でジャーナリズムを専攻しバージニアやワシントンのテレビ局で経験を積みローカルから全国的な顔に
ステップアップしたことがわかりました。TVCF最中の様子も見ることができ、スタジオツアーよりもずっとここで見ていたい気にさせられました。CNNだけではなく姉妹局のHLN(ヘッドライン・ニュース)のニュースルームや放送スタジオを通路越しに見学しました。
コカコーラ博物館の
ワールド・オブ・コカコーラもオリンピック公園に面して
世界最大のアトランタ水族館と並んで建てられています。企業PRなのに15ドル近くの入場料に不満を抱きながらアトランタ名物の1つに入場しました。博物館は2層にわかれており、1階の見どころはコカコーラ製造工場の本格的な再現ですが、訪問者に見せることを目的としていますので、生産スピードはスローモーションを見ているかのごとくです。品質管理責任者がそれらしく検査しているのは演技力がいるでしょう。また、もしコカコーラ・ファンだったら堪えられないようなコカコーラ・ディプレイの展示が大規模にしてあります。2階の見どころは世界のコカコーラのシーンが映し出される
4Dシアターなる場所で、3Dメガネをかけて座席が映像に沿って動き(シートベルトをしないのでその動きは知れています)、時にはミストが降りかかりますが、子供たちは大喜びで大きな歓声を上げていました。最も人気があると思われるのは世界5地域にわけてそれそれローカライズされたコカコーラ以外のコカコーラ製品約60種の
試飲がし放題の場所です。文化や気候背景による地域差を感じるまで試飲しませんでしたがアフリカの飲み物でも違和感なく美味しく飲めました。そして最後は大規模なコカコーラ・グッズショップを通らないと外に出られませんが、コカコーラ・ファンでもない私が記念にと手にとって買いそうな気にさせられてしまいました。
CNNスタジオツアーのHP;
http://www.cnn.com/tour/atlanta/
CNNアンカーのBrooke Baldwinのページ;
http://newsroom.blogs.cnn.com/category/anchors/brooke-baldwin/
ワールド・オブ・コカコーラのHP;
http://www.worldofcoca-cola.com/

アトランタ中心部にある1996年のオリンピックを記念して作られたセンテニアル・オリンピック公園からのアトランタ市街の眺望

24時間放送するケーブル向けニュース専門局CNN本社の内部はフードコートや土産物店があるアトリウムになっている。CNNスタジアム見学ツアーは一気に8階分のぼるエスカレーターから始まる

CNN内のニュース・ルームでは世界中から集まるニュースを取捨選択し、バックグランド情報をグーグルなどで調べ、ニュースを編集し、最終的にはアナウンス原稿に起こす作業を行っている

コカ・コーラ博物館のワールド・オブ・コカコーラ

ワールド・オブ・コカコーラに入場するとコカコーラのディスプレイで染まった場所でオリエンテーションがある

コカコーラのキャラクター、シロクマとの記念撮影

日本の自販機はやはり先進的なようで、珍しいものとして展示してある。自販機が日本ならではの進歩を遂げた背景には治安のよさがあると思う

コカコーラの生産ラインを本格的に再現しているが、生産のスピードは親切なくらい遅い

コカコーラのTVCFで登場するキャラクターとの記念撮影

コカコーラ・グッズに囲まれた部屋での記念撮影。この一角はコカコーラのポップアートが展示してある

世界中のローカルなコカコーラ製品が地域別に試飲場所は訪問者にいちばん人気がある。アフリカや中国の飲み物でも違和感なく美味しく飲めた

博物館の最後はありとあらゆるコカコーラ・ブランドの商品を販売しているショップを通らないと外にでられない