アイドル系J−POPからお気に入りの雑貨まで、なんでもありです♪
2006/1/23
これは80年代にシティ・ポップの貴公子と言われ、洗練された都会的なサウンドと、クールだけど叙情的な歌を聴かせてくれた、山本達彦の最高傑作アルバム『MUSIC』。
ご覧のとおり、アナログ盤LPレコードです。このLPレコードが発売された当時は、アナログレコードがCDへと移行を始めた時期なので、『MUSIC』のCDも同時に発売された。しかしそれが、いま思えば、まさに悲劇だった・・・。まだCD自体が普及する以前のリリースだったので、『MUSIC』のCD版の絶対数が少なかった。ということは必然的に、『MUSIC』のCDは現在では入手が極めて困難だと言うこと。オークションに出品されても、毎回驚くほどの高値がつけられて手が出ない・・・。
そんなわけで、リビングにある壊れかけたターンテーブルからカセットに録音して聴いてるわけだけど、音質が悪いし、好きな曲を何度も聴くには巻き戻しをしなければならない・・・と言うように、不便極まりない。CDさえ手に入ればこの名盤をじっくり堪能できるのだが・・・。
この『MUSIC』を名盤にしているひとつの要素は、佐藤準氏と椎名和夫氏による素晴らしいアレンジ。特に椎名和夫氏によるアレンジは、息を呑むような傑作ぞろい。「A DAY」、「ロンリージャーニー」、「夢より苦しく」、「月影のヒロイン」で見せる秀逸なアレンジは、彼の仕事の中でも最高傑作と言っても言い過ぎではないように思える。その表現の”幅の広さ”、”奥の深さ”、”デジタルとアナログの同居”、”洗練されたコーラス”には感服してしまう・・・。
個人的には、ギタリスト渡辺香津美氏が参加し、椎名和夫氏のアレンジが冴える「月影のヒロイン」が大好きで、曲に描かれたクールでお洒落なロマンスの世界には、聴いていて涙がこぼれてくるほど・・・。この曲だけでもCDで手に入れたいのだが、どのベストアルバムにも収録されていない。「なぜこんな名曲を!?」と毎回思ってしまうのだ。これはお金を貯めてオークションの『MUSIC』を競り落とすか、場末の中古CDショップに姿を現すのを待つしかない・・・。「月影のヒロイン」を探す旅はまだまだ続きそうだ・・・。

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投稿者: tsune
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