丹波竜の発掘現場
恐竜化石が埋まっていた地層の岩石片 赤茶けた泥岩
翌日は丹波竜の発掘現場を観察することが目標でした。まず福知山に向けて車を走らせました。そして、福知山ICから舞鶴若狭自動車道にのり、丹南篠山口ICで下りました。そして、篠山川に沿って県道77号を谷川の方に進んでいきます。このあたりは、道路と篠山川とJR福知山線と平行して走っていました。福知山線って、あの忌まわしい事故のあった鉄道なんだなとあらためて認識しました。
篠山川の川代渓谷 並行して走る福知山線
途中で篠山市清掃センターに行くための川代橋のところで車を止めました。その側壁に張られてある「重点保護区域」を示す表示板に気付いて、発掘現場はこのあたりかなと思いました。それでそのあたりを歩いて見ましたが、それらしいものは見当たりませんでした。恐竜の化石が見つかった地層と同じで、今後発見される可能性があるので保護されているのでしょう。
川代橋のそばに掲示されていた「重点保護区域」の表示板 このあたりは篠山市だ。
そこから車をさらに下流に下り、福知山線の「下滝」という駅の手前あたりのところで発掘現場を見つけました。駐車場も設置されてあり、その隅に発掘した瓦礫を入れてある大きな袋がたくさん並べられていました。こぼれ落ちた岩石の欠片を写真に収めておきました。和歌山県湯浅の矢田の岩石と似ているかなと感じました。
駐車場から約200メートルほど下流に歩いていくと恐竜のモニュメントが作られてありました。全長20メートル近くある大きなもので化石から想像してこれくらいの大きさであるということを表しているのだと思いました。
恐竜のモニュメント 桜満開
もうすぐ発掘現場、写真右上に見学デッキが見えます。
このモニュメントの近くに化石発掘現場があり、覗き込めるように小さな展望デッキが設けられていました。今年で第三次発掘調査が行われて現在はコンクリートで覆われて保護されていました。冬の間の限られた期間に発掘調査をされていますが、水量の少ない冬場が適しているのかもしれません。それにクリーニングに時間がかかるために毎年少しずつ掘り出しているのかもしれません。
小さな展望デッキから見た発掘現場 白く見えるのはコンクリートで固めて保護しているところ レンガ造りの建物は上久下村営発電所跡
発電所跡の横から見た発掘現場
この渓谷は、人を寄せ付けない厳しいところかなと想像していましたが、田畑もすぐ近くにあり、案外誰もが入り込める場所でした。
桜も咲き、れんげ、タンポポなどが見られるのどかなところでした。
※ 兵庫県丹波市山南町上滝、加古川水系、篠山川河床の篠山層群で
2006年8月7日に初めて発見される。ティタノサウルス形類と推測されている
恐竜化石。体長15m、腰高5m、重さ20トンと推定されている。
丹波層群白亜紀前期(1億4000年〜1億2000年前)
日本が大陸東端に位置していた頃にあたる。

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